業務用製氷機買取｜ホシザキなどの処分費用や高価買取のコツを解説

業務用製氷機は粗大ごみに出せない

業務用製氷機は、飲食店や店舗などで使われる事業用機器のため、自治体では回収できません。これは業務用製氷機が「産業廃棄物」に分類されるためで、粗大ごみとして勝手に捨てることはできません。無理に処分すると法律違反やトラブルの原因になるため注意が必要です。

一方で、家庭用の小型製氷機（炊飯器ほどのサイズで家庭用として販売されている製品）であれば、自治体の粗大ごみ収集で処分できる場合があります。

ただし、自治体によって取り扱いの有無や手続き方法が異なるため、収集日や出し方（自宅前に出す、施設に持ち込むなど）を自治体に確認しましょう。

製氷機の処分方法は？

業務用製氷機は自治体で処分できないため、適切な方法で処分する必要があります。

主な処分方法を5つご紹介します。

専門の処理業者へ処分を依頼する

業務用製氷機は重量があり、事業用機器のため産業廃棄物扱いとなります。そのため、「産業廃棄物収集運搬許可」を持つ専門業者に依頼して処分するのが基本です。

なお、フロンガス（冷却装置に使う冷媒）を使用している機器は、フロン回収資格を持つ業者に回収を依頼する必要があります。フロンガスを回収せずに廃棄すると法律違反となり、罰金の対象になるため、注意が必要です。手間を減らしたい場合は、フロン回収と廃棄の両方に対応する業者を選ぶと便利です。

法律に沿った安全な処分ができることがメリットですが、大型の製氷機の場合は10万円以上の処分費用がかかることもあるため、あまり費用をかけたくない方には向いていません。

不用品回収業者に依頼する

業務用製氷機を手早く処分したい場合は、不用品回収業者の利用がおすすめです。産業廃棄物収集運搬許可を持つ業者が対応するため、安心して依頼できます。

多くの業者は土日や早朝・夜間の回収にも対応しており、急ぎの場合にも便利です。

ただし、サービス内容や料金体系は業者ごとに異なるため、事前に複数社で見積もりを比較し、希望のスケジュールに対応できるか確認しましょう。

費用の目安は、中型製氷機で約15,000円～、大型製氷機で約20,000円～です。

地域の掲示板を利用して譲渡する

使わなくなった製氷機は、『ジモティー』などの地域掲示板で譲渡できます。有償・無償のどちらでも出品可能で、直接手渡しできるため費用を抑えられます。

飲食店の開業準備を安く済ませたい方には需要があり、多少の使用感があっても譲り先が見つかる場合があります。

ただし、譲渡先がすぐに見つかるとは限らず、運搬方法や配送の調整も必要です。個人間取引のため、事前に動作確認を行い、状態を正確に伝えることでトラブルを防ぎましょう。

ネットオークション・フリマサイトに出品する

まだ使える製氷機は、フリマサイトやネットオークションで売却することも可能です。家庭用・業務用いずれも出品でき、価格を自分で設定できるのがメリットです。動作確認済みでしっかりとメンテナンスされているものは、購入者に安心感を与え、早く売れる可能性があります。

ただし、必ず売れる保証はなく、売れるまで自身で保管する必要があります。大型の業務用製氷機の場合は梱包や配送方法も考慮が必要で、運送費が高額になることもあります。

送料を出品者負担にすると売れやすくなり、手間を減らしたい場合は配送代行サービスの利用も検討すると良いでしょう。

ネットオークションやフリマサイトは、高額での落札も期待できますが、すぐに処分したい場合には向かない方法です。

買取専門業者を利用する

まだ使える業務用製氷機は、専門の買取業者に売却するのがおすすめです。

これまで紹介した処分方法と比べて、買取なら費用がかからず、状態が良ければ現金収入につながる点が大きなメリットです。特に、年式が5年以内で正常に動作する製氷機は高価買取が期待できます。

主な買取方法は、店頭への持ち込みや出張査定などです。業者によっては、査定料・出張料・キャンセル料が無料のところも多く、気軽に依頼できます。

また、厨房機器を専門に取り扱う業者であれば、専門知識を持つスタッフが製氷機の性能や状態を正しく見極め、適正価格で査定してくれるのが強みです。

高く売れる製氷機の特徴は？

業務用製氷機は飲食店を中心に幅広く使用されており、厨房機器の中でも需要が高い機器の一つです。そのため中古でも高く売れやすい傾向がありますが、すべての製氷機が高価で売れるわけではありません。

ここでは、高く売れやすい業務用製氷機の特徴を3つご紹介します。

年式（使用年数）が新しい

製造から5年以内の新しい業務用製氷機は特に高価買取につながりやすいです。

5年〜10年程度で問題なく稼働するものであれば買取可能なケースが多く、10年以上経過している製品でも、状態やモデルによっては買取可能なことがあります。

状態が良好

中古品の査定では、見た目の状態が非常に重要です。全体的にきれいで正常に稼働していれば、査定評価が高くなりやすいです。

汚れやサビがある場合は減額対象になりますが、事前にできる範囲で清掃しておくことで減額を最小限に抑えられます。

人気メーカー

業務用製氷機の中でも、ホシザキ、フクシマガリレイ、大和冷機（ダイワ）、パナソニックといった有名メーカーの製品は人気が高いです。これらのメーカーの製品は、他社製品に比べ耐久性や製氷能力が高いため、高価買取の対象になりやすいです。

特に、国内トップシェアを誇るホシザキは故障に強く、メーカーサービスが充実しているため、買い手からの人気が高く、高値で取引されることが多いです。

製氷機を高く売るポイント

高く売れる製氷機の特徴に当てはまらない製品でも、いくつかのポイントを実践することで買取価格をアップできる可能性があります。

ここでは、業務用製氷機を高く売るコツをご紹介します。

できる範囲で清掃・動作確認をおこなう

製氷機は水を扱うため、水垢やカビが発生しやすく、そのまま査定に出すと減額されることがあります。多少の傷や使用感があっても、清潔感があるだけで査定の印象は良くなりますので、できる範囲で事前にお手入れをしておきましょう。

また、正常に使用できることが最も重要です。異音や異臭がないか、不具合がないかも必ずチェックしておきましょう。

付属品を揃える

付属品が欠けていると減額の対象になりやすいため、事前に確認しておくことが重要です。

取扱説明書やスコップ、アジャスターなど、製氷機に付属していた純正の備品が揃っていると、プラス評価につながりやすくなります。

他にも、オプションで購入したものがあれば、忘れずに揃えて査定に出しましょう。

まとめて売る

氷機以外にも、冷蔵庫やショーケースなど不要な厨房機器があれば、まとめて売ることで買取額がアップしやすくなります。業者側も一度にまとめて買取できる方が手間が省けるため、査定額に上乗せされることが多いです。

特に、店舗の閉店や厨房機器の入れ替えで複数台を処分する場合は、個別に売るよりまとめて査定に出すのがおすすめです。

出張買取を活用する

出張買取業者を利用するのも、高く売るための効果的な方法です。

出張買取業者は、専門知識を持つ査定員が現地で状態を詳しく確認するため、写真査定や持ち込み査定よりも正確な評価を受けられます。

また、取り外しや運搬のコストを業者側が負担してくれるケースが多く、廃棄費用がかからないどころか、買取額として現金を受け取れる点も大きなメリットです。

さらに、買取業者の中には、厨房機器の複数買取で査定額を上乗せしてくれるところもあります。店舗や倉庫にある厨房機器をまとめて処分したい場合も、出張買取なら効率的に現金化できるでしょう。

査定料・出張料・キャンセル料が無料の業者を選べば、リスクなく査定依頼ができるため、「少しでもお得に手放したい」という方にとてもおすすめの方法です。

まとめ