昭和のステレオ・古いステレオは売れる?損をしない買取業者の選び方
スピーカーやアンプ、コンポなど、もし自宅で眠っている古いステレオ機器があれば、買取に出してみてはいかがでしょうか。
昭和の時代に流行したステレオ機器は現在でも需要が高い名品が多く、古く動かない機器でも思わぬ高額査定になる可能性もあるためです。
今回は、価値のあるステレオ機器についてや、買取業者の選び方などをご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
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ステレオとは?
「ステレオ」とは、ステレオフォニックの略語であり、複数のスピーカーから異なる定位(音像の配置関係)で音を再生することで、立体的な音響を実現する方式のことをいいます。
通常は、2つのスピーカーを左右に配置して異なる音源を流すことが多いですが、1つのスピーカーでもステレオ音源を流すことでステレオ再生が可能です。
また、それらを再生するアンプやスピーカーなどから構成されるコンポーネントシステムのことを、「ステレオ」「ステレオ機器」と呼ぶことがあります。
一般的なステレオ機器は、フロント左右のスピーカー、プリメインアンプ、CDプレーヤー、レコードプレーヤー、FMラジオチューナーなどです。
ステレオとモノラルの違い
ステレオは、左右のスピーカーからだけでなく、上下や前後からも音が聴こえるような感覚を体験でき、臨場感のあるサウンドを楽しめます。
例えば、ボーカルは中央、ギター・ベースは左右、ドラムは中央奥など、まるで眼前に演奏風景が広がっているような立体的な音の空間を生み出してくれるのが「ステレオ」です。
ちなみに、ステレオの対となる方式に「モノラル」がありますが、これは音の定位が中央に固定されているため、一点からのみ音が聴こえてきます。
立体感は少ないですが、独特の迫力をもつサウンドを楽しめる方式です。
古いステレオは売れる?
古いステレオ機器の売れるものと売れにくいものを見分けるのは難しいとされており、一見価値のありそうなオーディオも値がつかないこともあります。
価値がつきにくい古いステレオ機器
たとえば、約50年前に流行した「セパレートステレオ」と呼ばれる高級な音楽再生機器。とても立派なつくりで、いかにもヴィンテージもので高値がつきそうな昭和のステレオですが、実際は買取が難しい状況です。
セパレートステレオは、本体のサイズが大きい、維持する手間がかかるといった問題の影響が強く、需要が少ないようです。しかし、まったく価値がないというわけではなく、アンティークとしての価値を見出して買取をおこなっている業者もあります。
近年の昭和レトロブームがまだ続いていることもあり、昭和のステレオの価値も見直されてきています。
他にも、コンポーネントステレオを一体化かつ小型化した「ミニコンポ」も、なかなかお値段がつきにくいです。使い勝手の良さで1980年代に一躍人気となりましたが、現在は一部の高級機器を除いて買取市場での需要は低いようです。
ミニコンポのように、プレーヤーやアンプが一体化した機器は基本高値がつきにくい傾向にあります。
ちなみに、ミニコンポの元となったコンポーネントステレオは、スピーカーやアンプがそれぞれ独立していて、各コンポーネントごとに買い替え・グレードアップが可能。そのため、現在でも自作を楽しむオーディオマニアは多いです。
価値のあるステレオ機器
今でも知名度の高い有名メーカーであれば、古いステレオでも値段がつきやすい傾向にあります。
また、発売当時に高額または限定品で手に入れることが難しかった製品は、それなりの価値がつくはずです。一方で、高級なものでもネームバリューの低かった製品はなかなか値がつきにくいようです。
古いステレオの中でも、ステレオアンプは古くても価値がつきやすい傾向にあります。そのステレオアンプの中でも、下部に銅板が使用されているものや重たいもの、また真空管アンプは高価買取も期待できます。
特に1980年代~1990年代は、質の良いパーツが使われた名機が多く、現在でも非常に人気が高いです。モデルによっては、壊れていて動かなくても数十万円以上の値がつくものもあります。
お持ちのステレオ機器に価値があるかどうかを見分ける簡単な方法があります。
まずは機器の型番やモデル名、メーカー名をGoogleなどで検索してみましょう。型番やモデル名は機器の背面のステッカーなどに記載されていることが多いです。
検索でオークションや買取店などのページがヒットしたら、その機器がどれくらいの価格で販売・買取されているのかをチェックしましょう。
いくつかのサイトをチェックすることで、大まかな相場がわかります。
市場にあまり出回っていないものは、検索してもヒットしないことがあります。
オーディオ機器にくわしい買取店であれば、型番・メーカー名などを伝えることで価値のあるものかどうかを教えてくれることもありますので、電話やメールなどで問い合わせてみるのも一つの手です。
昭和のステレオ機器は名品が多い
1960年代~1980年代は、日本でオーディオブームが巻き起こりました。
前半の1960年代~70年代は、第一次オーディオブームが到来した時期です。オーディオ機器を木製のキャビネットにまとめて収納するシステムが流行し、当時はこれが「ステレオ」と呼ばれていました。
同時期には、スピーカーやアンプ、レコードプレーヤーなどメーカーを問わず好みの機器を組み合わせる「コンポーネントステレオ」、いわゆる”コンポ”が誕生します。
1982年にはCDプレーヤーが誕生したことで、CDをメインとしたコンポーネントステレオが飛ぶように売れ、第二次オーディオブームが到来。1970年代~80年代は、とくに多くの日本人がオーディオ機器を買い求めたのです。
オーディオブーム期の真っ只中だった1960年代~80年代は、メーカーはオーディオに対して信じられないほど力を入れていました。そのため、この時期に製造されたオーディオ機器は名品であふれているのです。
買取業者の選び方
昭和のオーディオは名品が多いとお伝えしましたが、古いオーディオは多くの売買を経験しているなど相当の目利きがなければ、価値の高いものか否かを見極めるのは難しいといいます。
そのため、価値を見極められる買取業者を選ばないと損をしてしまうおそれもあります。
ここでは、買取業者の選び方についてご紹介していきます。
専門性が高い
ステレオ機器を少しでも高く、適正な価格で売却するためには、オーディオの知識や査定経験の豊富なスタッフが在籍しているかどうかが重要です。
オーディオの知識が浅い査定員だと、市場価値よりも低い査定額を提示されるおそれがあるためです。
とくにヴィンテージ価値のあるものは、専門的な知識が求められるため、オーディオを得意とする買取業者に相談してみることをおすすめします。
買取実績が多い
買取業者によっては、公式サイトに買取実績や買取事例などを掲載しており、実際の買取価格だけでなく査定のポイントなどを記載している業者もあります。
オーディオ機器の買取が豊富かどうか、情報が最新のものかどうかなど、信頼できる情報が掲載されているかどうかを確認しましょう。
手数料が無料
少しでも損をしないために、各種手数料が無料の買取業者を選ぶと良いでしょう。
大型のオーディオ機器の出張買取の場合、搬出費用などを請求されるケースもあります。
他にも出張料や査定料などの手数料がかかってしまうと、買取価格から差し引かれるため、手取りの金額が減ってしまいます。
査定に出す前に、買取業者の公式サイトや電話などで手数料が無料かどうかを確認しておきましょう。
まとめ
- 昭和のステレオ機器は、発売当時に高額または入手困難だったものは価値が高く、中でも質の良いパーツが使われたステレオアンプは高価買取が期待できる。
- 1960年代~1980年代はオーディオブームが到来し、メーカーがオーディオに力を入れていたこともあり、この時期の製品は名品が多い。
- オーディオの価値を見極めるのは難しいため買取業者選びも非常に重要で、専門性の高さや買取実績の豊富さ、手数料の有無などを確認し、信頼できる業者に依頼すると良い。