腕時計をより高く売るコツと基礎知識
使わなくなったアナログの腕時計を買取に出すとき、事前のちょっとした工夫や確認で買取金額を大きく変えることがあることをご存じでしょうか。本記事では、正しく、より高額な査定額を引き出すためにも知っておいていただきたい基礎知識と最近の人気時計ブランドについてまとめましたので、ぜひご参考ください。
高額で取引される腕時計とは
腕時計の価格帯は非常に幅広く、手軽に購入できる数千円台のものから希少性の高い数億円といわれるものと本当に様々です。その中でも高級だとされる腕時計がなぜ高値で取引されるのかの理由を4点紹介いたします。
- ムーブメント
- 素材
- ブランド力
- 自社製造
ムーブメント
ムーブメントとは腕時計を駆動させる、車でエンジンにあたる部分を指します。腕時計のムーブメントには大きく機械式とクオーツ式の2つに分けられ、これにより価格帯も変動します。さらに、機械式となると専門の職人が全て手作業で手掛けているものもあり、そういった時計は価格も高騰することが多いです。
腕時計のムーブメントの比較
| 比較項目 | 機械式 | クオーツ式 |
|---|---|---|
| 動力源 | ゼンマイ | 電池 |
| 特徴 | いくつものパーツを組みあわせ ゼンマイの解ける力を利用して 文字盤上の針を動かす 高級時計とよばれる時計のほと んどに採用 |
機械式に比べパーツが少ないため安価 精度が高い |
| メンテナンス | 3~5年に一回オーバーホール | 2~年ごとの電池交換 |
| 寿命 | 定期的なメンテナンスを怠らな ければ一生涯 |
電子回路が故障すると使用不可 平均寿命10年前後 |
機械式のメンテナンスのオーバーホールとは、技術者がすべて分解・超音波洗浄・油の注入・パッキンの交換等行うことで、怠ると内部の油が切れ、部品同士で傷つけあい摩耗することで精度が狂ってしまいます。しかし、機械式の腕時計は、定期的なメンテナンスを怠らなければ一生涯使い続けられることが最も大きな美点であるといえるでしょう。
素材
高級時計とされる機械式の腕時計は様々なパーツに分解が可能で、そのパーツの中でも大部分を占める本体であり、ムーブメントを収納する役割を持つケースと時計を腕に装着するためのベルトに使われる素材は、時計全体の金額を大きく左右する要因の1つです。
時計に使用されている素材一覧
| 素材 | 特徴 |
|---|---|
| ステンレススチール | 錆びにくく丈夫 安価 最も一般的 |
| ゴールド・プラチナ | 高級時計等に使用される 柔らかく傷がつきやすい 高級素材 |
| チタン | ステンレススチールよりも軽く、強度は約2倍 金属アレルギーの心配も少ない 加工に手間がかかるため高価 |
| セラミック | 軽くて丈夫 傷がつきにくい 加工・精製が難しく高級素材 |
| カーボン | 鉄の約1/4の重量で強度は約10倍 製造コストが高い 普及は進まず、一部の高級時計のみに使われている |
ブランド力
腕時計も、洋服や車などほかのカテゴリーの商品と同じように高級ブランドとして広く知られているブランドがあります。こういったブランドの時計は性能が良かったり、使われているムーブメントが精密で難しいものだったりが高価である要因でもありますが、それと同時にネームバリュー・ブランド力も深くかかわってきます。世界的に有名なブランドの時計はそれだけ高価なことが多いです。
そもそも、腕時計は腕に装着して時間を確認するという面と、特にビジネスでは社会的な自分の地位やステータスを示す面を持っています。後者の場合に、「あの人がつけている時計は高級なものだ」と口にせずとも伝わるほどのブランド力はそれだけでも価値があるといえます。
自社製造
自社製造とは、マニュファクチュールとも呼ばれる、自社一貫製造を指します。この自社製造が高価になるのは、そのブランドが独自の機械を使うことが理由です。量産型の機械ならば、大量に製造用の機械を買い付けて腕時計を量産することも可能ですし、それによって手の届きやすい価格で販売されるわけですが、自社製造となると、製造できる機械の台数に限りがあり生産数も少なくなって価格が上がっていきます。腕時計好きの間では自社製造にこだわりをもつ方もいらっしゃるほどで、その希少価値の高さがわかります。
査定前におさえておきたいチェックポイント
それでは、実際に査定の際に見られるポイントを、査定額が大きくマイナスになる場合の例も含めて紹介いたします。
| 査定ポイント | 査定内容 | マイナスポイント |
|---|---|---|
| ブランド | 販売証明書やケース等から時計のブラン ドを特定 |
精巧な高級ブランドの偽物である |
| ムーブメント 【機械式】 |
リューズを巻き、針の動作確認 | メンテナンスが足りない →オーバーホール代が必要になる場合も 針が動かない |
| ムーブメント 【クオーツ式】 |
電池を入れ直しての動作確認 | 電池の液体漏れ 電子回路の故障 |
| ケース | 素材が何か、傷がないかの確認 | 研磨できれいにならないレベルの大きな傷 特にゴールドは傷がつきやすいので注意 |
| ベルト【金属系】 | ベルトの種類・有無の確認 | 大きな傷 高級素材の余りコマを捨てている |
| ベルト【レザー】 | ベルトの種類・有無の確認 | 黒ずんだ汚れ ひび割れ →ベルトなしと判断される可能性も |
| ベルト【カット式】 | ベルトの種類・有無の確認 | 極端に短い |
| ベルト【なし】 | ベルトの種類・有無の確認 | 買取可能かどうかは 業者ごとに異なる |
| 付属品【販売証明 書（ギャランティ カード）】 |
そろっているはずの付属品がどの程度 まとめられているかを確認 |
販売証明書がなく、精巧な高級ブランド の偽物である |
| 付属品【余りコマ】 | そろっているはずの付属品がどの程度 まとめられているかを確認 |
高級素材だと1つ欠けているだけでも査 定額が変動 |
| 付属品【箱】 | そろっているはずの付属品がどの程度 まとめられているかを確認 |
高級時計の木箱・専用ケースのみ紛失は 査定額に影響する |
買取市場で人気のブランド
最後に、買取市場で根強い人気をもつブランドを一覧にしました。高級ブランドはそれぞれの人気モデル・高価買取が確実なモデルも併せて記載しておりますので、ぜひご覧ください。★マークは世界三大時計ブランド、写真はオレンジの文字で表記されているモデルの写真です。一覧に載っているブランドが全てではないので、もしほかのブランドの時計を買取に出したいとお考えでも、一度本記事で紹介したメンテナンスや査定ポイントの確認を行ったうえで業者に持ち込んでみてください。
| ブランド名 | モデル | 時計のイメージ写真 |
|---|---|---|
| ★ヴァシュロン・ コンスタンタン VACHERON CONSTANTI |
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| ★オーデマ・ピゲ AUDEMARS PIGUET |
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| ★パテックフィリップ PATEK PHILIPPE |
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| ウブロ HUBLOT |
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| オメガ OMEGA |
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| グランドセイコー Grand Seiko |
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| ジャガールクルト JAEGER-LECOULTRE |
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| ゼニス ZENITH |
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| パネライ PANERAI |
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 |
| ブライトリング BREITLING |
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| フランクミュラー FRANCK MULLER |
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| ブレゲ Breguet |
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 |
| ロレックス ROLEX |
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