ゼロハリバートンの驚くべき逸話とは?人気の理由や買取事情もご紹介

ゼロハリバートン(ZERO HALLIBURTON)は、高い耐久性と高級感のあるアルミ素材のスーツケースやアタッシュケースを世に広めたラグジュアリーケースブランド。
数々の"逸話"を残していることでも有名で、それがゼロハリバートンの名声を高めることになった理由にもつながっています。
今回はゼロハリバートンの魅力や有名な逸話、人気のアイテム、買取事情などもご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
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ゼロハリバートンとは
『ゼロハリバートン(ZERO HALLIBURTON)』は、1938年にアメリカ・カリフォルニアで設立した”ハリバートンケース社”がブランドの起源であり、1952年にゼロ・コーポレーションの傘下に入ったことで現在のブランド名になりました。
ブランドを代表するアルミ製のスーツケースやアタッシュケースが多くの支持を集めており、機能美だけでなく、抜群のステータス性を持つラグジュアリーケースブランドです。
ゼロハリバートンが人気の理由
ゼロハリバートンの製品は、その耐久性と高級感あふれるデザインで、世界中の人々を魅了し続けています。
ここでは、ゼロハリバートンの特徴や魅力など、人気の秘密を解説していきます。
世界トップクラスの堅牢性
ゼロハリバートンでは、ボディ素材にアルミニウム合金を採用しており、強度や耐久性、密閉性に優れたスーツケースを生み出してきました。
アルミ素材は衝撃に強く気密性も高い上に、高級感漂う質感も魅力です。
そして、外装の強度をさらに高めるために施された2本のプレスラインも特徴的です。
「ダブルリブ」加工と呼ばれるその縦ラインは、ゼロハリバートンの1946年以降のスーツケースやアタッシュケースに刻まれ続けており、ブランドイメージとしても定着しています。
2000年以降は、ダブルリブが進化した「Xリブ」や「トレンチリブ」加工も登場し、耐久性がさらに向上しました。
その後も、耐久性に加えて圧倒的な軽さも実現した、ポリカーボネートシリーズを発表。
堅牢さや高級感はアルミ素材よりやや劣るものの、十分な堅牢性と美しいフォルム、そして軽量で扱いやすいことから、女性からの人気も高いです。
万全の長期保証とアフターサービス
ゼロハリバートンは、正規販売店で販売している各製品に長期保証を設けており、アフターサービスが万全に整っていることも魅力です。
アルミ製品、ポリカーボネイト製品など、種類を問わず5年の保証がついており、期間中に製造上の不具合などがみられた場合には無償で修理や交換をおこなっています。
保証期間が過ぎた製品でも、WEBや電話にて修理を受け付けているため、万が一の際も安心です。
また、海外ブランドだと修理窓口がわかりにくいことも多いですが、ゼロハリバートンは日本国内にも修理窓口があるため、公式サイトからスムーズに修理を依頼することができます。
紛失時も安心の遺失物発見プログラム
空港や列車など、公共の場には毎日何万もの置き忘れがありますが、すべての所有者探しは困難なため、ほとんどの忘れ物は持ち主に返還されません。
ゼロハリバートンでは、「ZERO グローバルトラッキングプログラム(ZGT)」によって、急な紛失トラブルにも対応しています。
これは、紛失や盗難にあったスーツケースを所有者の元に戻す、ゼロハリバートン独自の遺失物発見サービスです。
ゼロハリバートンの製品には、UID(Unique Identification Code)という固有の識別コードが刻印されたプレートが取り付けられています。
専用サイトからこのUIDとアカウント情報を登録しておくことで、もし紛失や盗難された場合には、ZGTプログラムから所有者へと状況や情報を提供してくれるようになっています。
2,200以上の空港を含む、世界最大の遺失物事務所のネットワークとリンクしているため、紛失物が戻ってくる可能性が非常に高いのです。
これにより、飛行機に預けた荷物が行方不明になる”ロストバゲージ”を防ぎ、安心して旅行を楽しむことができます。
ゼロハリバートンの逸話
ゼロハリバートンには数々の逸話が存在しますが、その中でもブランドの名を広く知らしめることとなった有名なエピソードを2つご紹介します。
月から石を持ち帰ったアルミケース
ゼロハリバートンの名を広く世に知らしめたのは、1969年のアポロ計画です。
NASAのアポロ11号が月面着陸した際に、月の石や砂などを持ち帰るための「月面採取標本各納器」を製造したのがゼロハリバートンでした。
その各納器はとくに特殊な改造をしたわけではなく、当時市販されていたモデルをほぼそのまま使用したそうです。
月と同じく真空を保っていたことや、大気圏突入時や着水時にも中身にダメージを与えなかったことは、気密性と堅牢性の高さが窺えるエピソードです。
このことから、世間のゼロハリバートンの製品への信頼は揺るぎないものとなり、ブランドの名声をさらに高めることとなりました。
爆発にも耐えきった伝説のスーツケース
ゼロハリバートンには、テロ爆破事件に遭っても中身が無事だったスーツケースの逸話もあります。
1974年、レバノンのベイルート空港でハイジャックされた飛行機が人質解放後に爆破されるという事件がありました。
その残骸から発見されたゼロハリバートン製のスーツケースは、外側こそ変色していたものの、中身はまったく損傷がなかったといいます。
このようにゼロハリバートンには、強度や耐久性、気密性を誇るエピソードが数多くあるそうです。
ゼロハリバートンの人気スーツケース
多くの逸話を持つゼロハリバートンのスーツケースにはどのようなものがあるのでしょうか。
多くの製品の中からピックアップした、人気のスーツケースを2つご紹介していきます。
【アルミ製】Geo Aluminum 3.0 | 30″ Spinner Travel Case
ゼロハリバートンの代表的なアルミニウムモデルの一つ『Geo Aluminum 3.0』 。
美しいアルミの質感と、強度を引き立たせるダブルリブ、そして幾何学的なフォルムが特徴的なモデルです。
2週間前後の旅行や長期滞在におすすめの大容量サイズで、厚手の着替えが多く必要になる冬場や、家族の荷物をひとまとめにしたいご家庭にも人気です。
【ポリカーボネート製】Classic Lightweight 3.0 | Carry-On Travel Case 32L 81282/81287
ゼロハリバートンの堅牢性と美しいフォルムを継承した、ポリカーボネート製スーツケースです。
伝統のダブルリブを象徴したデザインでありながらも、現代のニーズを満たす軽量性が特徴的。
ゆっくりと静かに倒れるオートリターンハンドルや、ベアリングを内蔵した50mmの双輪キャスターを採用した、機動力の高いモデルです。
使わなくなったら買取もおすすめ!
ゼロハリバートンの買取相場は、スーツケースは1万~4万円ほど、アタッシュケースは数千円~2万円ほど、その他バッグ(バックパックやブリーフケースなど)は数千円~1万円ほどが多いようです。
スーツケースは頑丈であるがゆえに荷物の積み下ろしなどでは多少乱雑な扱いになることも多く、傷がついてしまうこともあるでしょう。とくにアルミ素材のものは、頑丈ではあるものの傷がつきやすいという特徴があります。
傷が多いものは高値では売れにくい傾向にありますが、ゼロハリバートンのような有名スーツケースブランドの製品であれば、ノーブランドに比べて高く売れやすいです。
もちろん、状態の良いものはさらに高値がつく可能性もあるため、売却予定のある方は丁寧に扱うようにしましょう。
また、ステッカーが貼ってある、鍵などの重要な付属品を紛失しているといったケースも査定額が下がってしまう、または買取不可となるポイントです。
ステッカーなどはきれいに剥がしておき、鍵や付属品は揃えておくことをおすすめします。
まとめ
- ゼロハリバートンは世界トップクラスの堅牢性や万全の保証、紛失時の発見プログラムも備えるなど、世界中の人々が魅了される理由がある。
- アポロ計画やテロ爆破事件など、製品の強度や耐久性、気密性を誇るエピソードが多数あり、とくに「月面採取標本各納器」の製造はブランドの名を広く知らしめるきっかけともなった。
- 買取市場では傷がついたスーツケースは高値で売れにくい傾向にあるが、ゼロハリバートンのような有名スーツケースブランドの製品はノーブランドより高く売れやすい。