リッカーミシンの買取相場と査定額が高くなるポイントについて
リッカーという名前に聞き覚えがある方は、今では少なくなってきたかも知れません。一時は日本の3大ミシンメーカーとまで呼ばれたメーカーですが、90年代前半には会社が消滅。ミシン事業はブラザーが吸収する形となりました。
しかし、ご自宅の物置や押し入れの奥に未だにしまい込まれているリッカーのミシンはございませんか?お使いでないのなら、実は今がリッカーのミシンの売り時かもしれません。
この記事ではリッカーのミシンの買取相場や、査定額を高くするためのポイントについてご紹介します。どうぞ最後までご覧ください。
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リッカーについて
リッカーは当初、ミシンの製造販売とは全く別の企業としてスタートしていました。創業は1939年の大戦前夜。休眠会社となって43年から本格的に事業をスタートしています。
実はリッカーの名前の由来は、43年に企業活動を再開した際の理化学工業という企業名にあります。当初は建材や代用醤油、海産物の加工などで糊口を凌ぎ、幾度も倒産の危機に直面しながらも第二次大戦終戦後、ようやくミシンの製造販売を行なう運びとなりました。
ただ、順風満帆とは行かず、苦難の経営が続いていきましたが、1957年には国内でも最大級のミシン事業社としての地位を確かにしました。
しかしながら、ミシンの需要低迷や粉飾決算など杜撰な経営により倒産。1984年には戦後4番目とも言われる大型倒産案件だったと言われています。
2021年にミシンの製造修理を行なう株式会社NO EXCUSEが商標権を買い取り、リッカーの名前が復活する運びとなりました。
リッカーのミシンは買取額が高い?安い?
リッカーのミシンは商標権買取後の製品は、この記事を執筆中の時点(2022年6月)ではまだ販売が開始されていないため、現存するものは84年に倒産したリッカーのミシンになります。
ミシンそのものが発売からの年数を経過しているため、比較的買取価格が安値になる事例が多いようで、3,000円から5,000円程度で買取されることが多いようです。
しかし一部、リッカーが代理店となり海外から輸入していたミシンは現在でも人気が高く、一例としてはスイスのベルニナ社のミシンなどは10,000円程度で買取される事例もあるようです。
足踏みミシンの場合は?
リッカーミシンの初期はまだ電動家電が普及していない年代のものであり、足踏みミシンが主流でした。
足踏みミシンはその名の通り、足でペダルを踏み込むことでミシンを駆動させる形態のもので、きちんとしたメンテナンスを行なえば基本構造は現代のミシンと同様ですし、実用されている方もいるようです。
また、古いミシンに多いのですが、デザインが流線主体で美しい見た目なこともあり、インテリア代わりに購入する事例もあります。
こういった需要に支えられ、現在でもリッカーのミシンは発売からの年数に比較すると、買取額が比較的高いと言い換えることもできます。
粗大ゴミに出すよりお得
値段が付かないのなら粗大ゴミに出そうか…とお考えの方もいるかもしれませんが、買取業者に依頼するほうがお得かもしれません。
まず、多くの市区町村においてミシンは粗大ゴミの扱いとなります。粗大ゴミの場合、別途処分費用が必要となることが多く、それならジャンク品扱いで買取ってもらうことで処分費用を節約することもできます。
また、レトロ家電ということもあって意外と高値がつく場合もあり、特に現在でも動くミシンは少数なので希少価値もあがります。
ゴミにするくらいなら、一度ミシン買取を行なっている専門業者に見せるのがおすすめです。
リッカーのミシンで現在買取が行われているモデル
リッカーの発売済みミシンでは、マイティと足踏み式ミシンのモデルが多いようです。
それぞれの相場について見ていきましょう。
マイティ
マイティはリッカーのミシンの中でも電子制御が導入されたミシンになります。
電子のお裁縫箱というキャッチフレーズとともに売り出されましたが、現在でも稼動品の買取が確認出来ます。概ね1,000円から5,000円台が相場のようです。
足踏み式ミシン
リッカーが製造販売したものの他にも、他社製品の代理店としてリッカーが売り出していたものも含めて多数が確認出来ます。
状態がよいもので10,000円程度の査定額が付く場合もありますが、概ね1,000円台が多いようです。
リッカーのミシンを高く買取ってもらう為のポイント
リッカーのミシンは古く、動作未確認品が多いことから少しでも状態が良ければ査定額が高くなることも多いようです。
そのポイントについて以下で詳しく触れていくことにします。
動作が確認出来る
ミシンの基本機能が動作することは、リッカーのミシンの買取において極めて大きな要素の一つです。
電動式ミシンでは電源コードを、足踏み式ミシンではペダルを漕ぐことで動作を確認することも可能です。
ただし、古いミシンでは可動部の潤滑油が切れていて、動作がぎこちない、異音がする事例もあります。説明書が残っていればミシン油を差す箇所の指定なども確認することができ、簡単なメンテナンスで稼動品にすることも可能ではあります。
しかし、ミシンは細かい部品も多く、ミシン油を差してはいけない箇所、差す必要が無いミシンもありますので、むやみに注油すればいいというものでもありません。
確認が出来ない場合は無理に整備しようとせず、ジャンク品として買取に出すのもおすすめです。
付属品が揃っている
リッカーのミシンに限らず、ミシンには本体の他にも付属品が多数あります。
これらが揃っていると、買取時の査定額にプラスになるのでできるだけ揃えておきましょう。
一例としては以下のものが付属品としてついてくることが多いようです。
- 電源コード(ACアダプター)
- 説明書
- カバー
- 外箱
ただし、リッカーのミシンの多くは発売後30年以上経過しており、付属品もなくなっていることが多いかも知れません。その場合でも、本体のみの買い取り事例も多いため、気にせずに依頼されることをおすすめします。
外装がきれい
単純ですが、見た目がきれいかどうかはミシンの買取査定額を決める際に重要なポイントです。
発売から年数が経っているとはいえ、きちんとカバーを掛けられて保管されていたものと、何年もそのまま放置されていたものでは状態に大きな差が現れます。
とはいえ、すでに錆びたり傷ついたものはどうしようもありません。ホコリなどを払っておくなどするだけでも見違えることがありますので、掃除だけでも済ませておきましょう。
複数業者を比較する
同じミシンでも、買取を行なう業者によって少しずつ査定額が異なります。
気になる場合はいくつかの業者に査定を依頼してみて、比較検討してみるのも良いかもしれません。
他のものと一緒に買取ってもらう
リッカーのミシンの買取だけでは少額になりがちですが、他にもブランドバッグや時計、家電などを同時に買取って貰うことでより効率的に査定額を上げることも可能です。
ミシンだけでなく、多種多様なアイテムの買取に対応している業者を見つけて依頼するのもおすすめです。これを機に、押し入れや倉庫の整理整頓をしてみてはいかがでしょうか。
ミシンを少しでも高く買い取ってもらうポイントは、以下のコラムでもくわしくご紹介しております。
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まとめ
リッカーのミシンはすでに販売が終了してから年数が経っており、相場も安いものが多いです。
しかしながら粗大ゴミなどとして捨てるよりも買取業者に依頼して引き取って貰うほうが、処分費用も掛かりませんし、中にはアンティークとしての価値が認められて想像しているよりも高値で買取可能な場合もあるようです。気になった場合は、買取業者に連絡してみましょう。
この記事が皆様の参考になれば幸いです。