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【切手の買取】売るなら早めが良い理由について

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2021年12月8日
【切手の買取】売るなら早めが良い理由について
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ライター

しみず

若い頃に集めた切手、さぞ高くなっているだろうと思ったら拍子抜け…あるいは遺品の切手を売り払おうとしてみたら、案外安くてがっかり……そんな事例もあるようです。
かつて一大ムーブメントを巻き起こした切手収集ですが、今ではすっかり下火になっているようです。しかし、だからこそ切手の買取を依頼するなら、今、とも言えます。
その理由についてご紹介していきますので、参考にしてみてください。

ブームの前後で価格に大きな差が

需要と供給

そもそも日本国内で切手の収集ブームが訪れたのは、諸説ありますが昭和30年代を中心とした時期だそうです。

身近な品物で、小さな紙面に微細な絵柄というのはなにかのコレクターになるにはうってつけだったとも言えますし、工芸品として見れば価格も手頃でした。

この時期、郵便局は切手を出せば出すだけ売れるので、どんどん新しいものを販売していましたが、結果的に希少価値が薄れ、昭和30年代以降の切手は市中に出回りすぎて、価値が上がらないままになってしまったのです。

需要よりも供給が少ないことが希少価値に繋がるので、大量に出回った切手は数年、数十年経っても市中に大量に保管されているため、価値が大きく上がることはないのです。

切手の額面価値について

ここでもう一つ、物価の変動から見る切手の額面価値を見ていきたいと思います。
日本銀行は消費者物価指数という数値を発表しています。
モノやサービスの種類により、物価が上がっても価格がどのくらい上がるかというのはまちまちなので、単純に今と昔の物価を比較することが困難です。

そこで、今の物価が、昔と比べてどのくらいの水準になるのか、という考え方に経って導出されたのが消費者物価指数です。

2020年(令和2年)の消費者物価指数は102.3、対して1955年(昭和30年)は16.9でした。
これを単純に令和2年の数値を昭和30年の数値で割ると、だいたい6ということになります。

つまり、令和2年の物価は昭和30年の6倍になっているとも言えますし、昭和30年は令和2年の6分の1の物価である、とも言えます。当時の100円は今の600円ということです。

これはあくまで指数のお話。切手のような証紙ではそうはいかないのです。
なぜなら、切手は本来郵便サービスを利用する際に支払う料金を前払いしているものだからです。切手は昔の切手が基本的に同じ額面で通用します。

つまり、当時の50円の切手は今も50円の切手でしかない、とも言えます。それは郵便に使うときの話で、コレクションの価値として考えると、そこまで価値が上がっているわけでもないようです。

古い切手は売るしかない?

切手シート

せっかく集めた切手も、なかなか高値で売るのが難しい…
そう思った方に、切手の活用方法をご紹介します。

交換してもらう

実は古い切手やハガキは、郵便局に持っていくと新しいものに交換してもらうことが可能です。ただし無料ではなく、切手の場合、1枚あたり5円の手数料がかかります
高額な切手であればまだしも、例えば1円の切手を交換するのに5円の手数料を払ったら明らかに元手を割り込んでしまいます。これでは損を重ねただけです。

利用することも可能

実は、古い切手は現在でも郵便料金の支払いに使用することができます。50年前に発行され購入した切手でも、額面通りに通用するからです。
だから、普段から手紙を大量に贈られる方などは、まだ活用の道が残っていることになります。
ただし、本当に額面通りでしか使えないので、プレミア価格で購入しているコレクションなどは避けることをおすすめします。

ちなみに、1953年以前の切手では、円の補助単位である銭という単位が使われていて、切手でもその単位のものが販売されていました。100銭で1円なのですが、10銭切手で買取相場は400円から2000円台と、古い切手の価値は額面を遥かに超えています。

現在、日本国内で一般的に使われる通貨単位は円までですが、1953年(昭和28年)に小額通貨の整理及び支払金の端数計算に関する法律(小額通貨整理法)が施行され、それまで発行されていた銭や厘といった小額通貨は使用できなくなりました。
切手もこの関係で、1953年以降は銭単位の切手の発行はなくなっています。また、使用についても現在はできないようです。

海外切手は郵便局では交換できません

外国の古い切手

そもそも海外切手の場合、郵便局での交換も、国内の郵便を送るときでも使うことはできません。
つまり海外切手は日本国内にある限り、コレクション用とするしかないのです。

海外切手の買取価格相場の移ろい

実は、日本国内の切手よりも海外切手のほうが切手の買取相場がいい場合があります。そもそも海外の切手というのは日本国内で流通する切手と違い手に入れる手段や販売店が限られているので、郵便局などでいつでも購入できた国内の切手よりも希少価値が高いままです。

切手というのは世界中の、郵便サービスがある国では一般的に発行されるもので、日本と同じように自国内のイベントなどと併せて特別な切手を発行したり、あるいはそもそも国内で使うのではなく、輸出するために切手を作成する国も多くあります。

一例として、キリスト教のカトリックの総本山であるバチカンの切手などは代表例でしょう。国の面積はわずかに0.44平方km、これは東京ディズニーランドよりも狭い範囲です。国民は809人で、国内で勤務する殆どのスタッフはローマをはじめとしたイタリアから通勤をしている、ということになります。

こういった外貨獲得のために切手を発行している国は、バチカンだけでなく、モルディブやガーナなど世界中に数多くあります。

そういった事情で、海外切手は多分にコレクション性が高いものが多く、国内の切手コレクター垂涎の一枚、というのもいくつかあるようです。
日本と各国の代表的な切手の買取相場については、以下の記事でも詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。

需要の変化は買取価格に影響?

外国の切手

一部の希少な切手は、現在でも高値で取引されています。1シートで100万円を超えるようなものもあります。しかし他の大部分の切手では現状額面を少し下回るくらいで取引されているのが一般的です。
また、切手の中古取引市場も景気の動向に左右されており、長期的には査定額が下落していく傾向にあると予測する人もいるようです。

早め早めの決断を

切手収集ブームが現在下火とはいえ、収集家がいなくなったわけではなく、現在でも定期的に切手の品評会のようなことも行われているようですが、近年収集家の年代が上がっているそうです。若い世代では切手というものが身近ではなく、触ったことがない人も多いのかもしれません。
切手そのものが今すぐなくなることはないでしょうが、日本郵政も徐々に発行する切手の種類を減らしています。
もし、現在切手の売却を迷われている方がいるなら、早いほうがいいかもしれません。

ただし、切手の美しさというのは、物価や流行の移り変わりとは無縁のものです。金額が全てではないということはお忘れなく。

まとめ

切手のブームは、往時ほどの規模は有りませんが、いまだ根強い人気があります。今ならまだ、切手を本当に欲しい方の手元に届けることも叶うかもしれません。
ここまでの内容は以下にまとめてあります。お読みいただきありがとうございました。

  • 切手の収集ブームは昭和30年頃から加熱。
  • 供給が著しく大量に行われたため、最近の切手は買取査定額も上がりにくい。
  • 中国やアメリカ、イギリスなど世界各国の切手はプレミア価格で取引されるものが多い。
  • 切手の買取査定額は景気にも左右されるが低下傾向。
  • 売るなら早いうちに、今のうちに決断を。