30年前のダイヤモンドの驚きの価値とは?鑑定書なしでも買取OK!
30年前の古いダイヤが出てきたけれど、鑑定書もないし買い取ってもらえるのかな?と疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。
実はダイヤモンドはどんなに古いものでも価値があります。それどころか年々価値が上昇しています。
ここでは、ダイヤモンドの価値が上がっている理由や、鑑定書なしの古いダイヤモンドの買取についてなど、知っておくと役立つ知識などをご紹介していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
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ダイヤモンドの価値は年々上がっている
ダイヤモンドの価値は30年前よりも2倍ほど上昇しているため、今査定してみると驚きの値段がつくこともあります。
100万円で購入したダイヤが今では200万円以上で買取されているといったケースも珍しくありません。
ずっと使わずにしまってある、出番のないダイヤモンドはありませんか?一度査定に出してみると想像以上の値がつくかもしれません。
ダイヤモンドの相場に影響を及ぼす要素
ダイヤモンドの相場が決まる要因は、デビアス社が提供する指標によるものが最も大きいとされています。
昔からダイヤモンドの流通や加工などに携わるデビアス社は、需要や供給量を把握し調整する立場でもあります。
デビアス社の指標次第でダイヤモンドの相場に大きな影響が与えられるため、世界中が注目しています。
ダイヤモンドの価値が上昇している理由
なぜダイヤモンドの価値が30年前に比べて上昇しているのでしょうか。
いくつかの理由をご紹介していきます。
採掘量の減少
南アフリカでダイヤが採掘されてからダイヤモンド・ラッシュが起こり、熱狂的にダイヤが採られるようになりました。市場で影響力の大きいデビアス社が規制を設け、供給バランスをコントロールしながらダイヤは世界中に流通しました。
そうして50年以上の年月を経て、今では世界中の鉱山は採掘され尽くしたともいわれるほど採掘量が減少したとされています。
ダイヤの需要はどんどん増える一方で希少性は上がっていき、それに伴いダイヤの価値もどんどん上昇していきました。
安定した相場
ダイヤモンドの価値は上がり続けていて、大幅に下がるようなことはほぼありません。
通貨の相場は政治や経済の動きとともに変動しやすいですが、ダイヤの相場は常に安定しているため、投資運用しやすいともいわれています。
また、ダイヤモンドの供給量が多すぎたり少なすぎたりしないよう、デビアス社が流通量をコントロールしています。
デビアス社は「ラパポートレポート」というダイヤモンドの大きさや品質ごとの相場基準を月に1度提示し、その価格を参考に取引が行われています。
ダイヤの相場は国際基準でも定められていて国際的にも相場がわかりやすく、今後も価値が上昇する見込みが大きいことから、投資としてダイヤを購入する人は多いです。
世界中の富裕層がダイヤモンド投資に注目
ダイヤモンドの投資が注目を浴びており、とくに経済が急成長中のアジアの富裕層の中には、ダイヤモンドをこぞって購入している方も多いです。
大手オークションでも、希少なダイヤが史上最高額で落札されたことが話題になり、需要は増加していく一方です。
30年前のダイヤでも買取OK!
30年前のダイヤは古くて汚れていて、いくら価値が上がっていても値段がつくのか不安になる方もいらっしゃるかと思います。
しかし、30年前の古いダイヤでも問題なく買い取ってもらえる場合が多いです。
ここでは、その理由などを説明していきます。
ダイヤモンドの価値の定め方
ダイヤモンドは「4C」とよばれる基準により価値が決められます。
- Carat(重さ)
- Cat(輝き)
- Color(色)
- Clarity(透明度)
この4Cをもとに価値が定められるので、年代などは関係ありません。
30年前の古くなったダイヤモンドであってもしっかりと鑑定してもらえます。
汚れは簡単なクリーニングで解決
ぬるま湯で薄めた中性洗剤とやわらかいブラシさえあれば、ダイヤモンドも簡単にキレイにすることができます。
ブラシでやさしく汚れを落とし、水でしっかりすすいで乾かしておきましょう。
それだけでもかなりキレイになる可能性があるので、古いダイヤモンドをお持ちの方はぜひ試してみてください。
傷があってもOK!
硬度の高いダイヤモンドはもともとかなり傷のつきにくい宝石ではありますが、落下などの強い衝撃により傷ついたり割れたりする可能性もあります。
ダイヤモンドは4Cをもとに価値が決まると前述しましたが、傷などがあると、この4Cの一つであるClarity(透明度)のグレードが下がってしまいます。
もし欠けがある場合はカラット数も減少することになるため、買取価格が大きく減少してしまうことは間違いないでしょう。
しかし、傷がついたダイヤモンドは価値が下がってしまうことはあっても、価値がまったくなくなることはありません。
傷ありでも買い取ってくれる業者は多いので、まずは買取業者に相談してみることをおすすめします。
鑑定書があれば用意しておく
鑑定書は、そのダイヤモンドの品質や価値について記されており、そのダイヤが本物であるかどうかを証明する重要なアイテムです。
30年前のダイヤモンドだと鑑定書が残っていない可能性もありますが、買取業者に査定してもらう際に有利にはたらくこともあるため、なるべく用意しておくとよいでしょう。
「4C」や鑑定書について、さらにくわしくご紹介している下記コラムもあわせてご覧ください。
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ダイヤモンドは鑑定書なしでも買取OK!
鑑定書は、ダイヤモンドの価値を正しく判別するヒントでもあり、ダイヤモンドの再販時に購入者の安心感につながるものでもあります。
そのため、鑑定書なしだと買い取ってもらえないと思われがちですが、鑑定書がなくても買取を断られることはほとんどありません。
ダイヤモンドの知識や経験が豊かな鑑定士なら、鑑定書がなくともダイヤモンドの価値を見極められるからです。
正しく鑑定できる買取業者であれば、鑑定書なしのダイヤモンドでも買い取ってくれる可能性は高いです。
鑑定書と鑑別書の違い
宝石の購入時には鑑定書や鑑別書が付属することが多いです。
「鑑定書」には、カット(輝き)・カラット(重量)・カラー(色)・クラリティ(透明感)のいわゆる4Cとよばれるものが記載されており、ダイヤモンドのグレードを表したものです。
「鑑別書」は、宝石としての価値よりも、鉱物としての種類を記したもので、ダイヤモンド以外の宝石にも付属します。
鑑定書あり・なしでどう違う?
鑑定書のあり・なしで、買取査定にそれほど違いはありません。
鑑定書がある場合は、鑑定書に記載の項目と実際のダイヤモンドに相違がないかを確認し、買取価格を決定していきます。
鑑定書がない場合は、実際のダイヤモンドを鑑定し、鑑定士自身でダイヤモンドのグレードを判定して買取価格を決めます。
鑑定書がない分、鑑定に誤りがないよう慎重にチェックしていくことになるため、鑑定書がある場合より査定時間が多少長くなるくらいでしょう。
鑑定書がないと買取価格が安くなることはある?
鑑定書がない場合は、鑑定士自身でダイヤモンドのグレードを判定して買取価格を決めると前述しました。
そのため、鑑定士が未熟な場合だと、ダイヤモンドのランクを実際よりも低く判定してしまうおそれがあります。
経験豊富な鑑定士であれば判断がつくことでも、不慣れな場合は間違ってしまうことも考えられます。
そのため、鑑定書がないと買取価格が安くなってしまう可能性は大いにあるといえるでしょう。
古い鑑定書は要注意!
ダイヤモンドは過去に鑑定基準の変遷があったため、発行された年代によっては鑑定基準が変わっている場合があります。
2006年4月以降が最新の基準となるので、それ以前は鑑定基準が異なります。30年前の鑑定書だと、現在(2022年)とは異なる基準で品質を定めているということです。
古い鑑定書を提出しても問題なく査定してはもらえますが、新しい鑑定書がついているダイヤと比べると買取金額が下がる可能性があります。
ダイヤモンドの鑑定基準について
現在、日本には多くの鑑定機関があり、そのほとんどはアメリカのGIA(米国宝石学会)の鑑定基準をもとに鑑定を行っています。
昔は、鑑定機関がその基準を統一させるはたらきがなかったため、鑑定基準がバラバラになっていました。
1977年にAGL(宝石鑑別団体協議会)が発足されてからは、鑑定基準やグレーディングが統一されました。
1994年にはカット評価基準の統一、1996年にはカラーグレードの評価基準が統一。
さらに2004年にはアメリカのGIAが新たにカットグレーディングシステムを発表し、それが現行のGIA基準となっています。
鑑定書は再発行したほうがいい?
鑑定書がなくても査定に大きな違いが出ることはないため、基本的には鑑定書を再発行する必要はありません。
ただ、前述したように、鑑定書がないとダイヤモンドを適正価格で鑑定してもらえないおそれがあるため、鑑定書があったほうが安心できるという方は再発行を視野に入れても良いでしょう。
しかし、鑑定書はあくまで「ダイヤモンドの大きさなどが記載された紙」というだけで、それ自体に価値があるわけではありません。
一緒に提出したからといって買取価格が必ず上がるというわけではないことを知っておきましょう。
鑑定書の再発行の方法
鑑定書なしで査定に出すのは不安という方は、再発行してもらうのも一つの手です。
ダイヤモンドの鑑定書は、以下の方法で再発行できます。
ダイヤモンドを購入したショップで再発行
まずは、ダイヤモンドを購入したお店に連絡しましょう。
購入したお店であれば、場所も把握しているため訪れやすく、気軽に再発行できます。
ただ、鑑定書の再発行を受け付けていないショップや、そもそも30年前のダイヤだと購入したお店が閉店している可能性もありますので、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。
鑑定機関で発行
ダイヤモンドを購入したお店で再発行してもらえなかった場合や、新しく鑑定書を発行したい場合は、『鑑定機関』で再鑑定してもらうことになります。
鑑定書の発行料金はおよそ5,000円~15,000円ほどが相場で、カラット数が大きいほど料金も高くなります。
宝石業界では鑑定機関のランク付けが明確になっており、「宝石鑑別団体協議会(AGL)」に加盟している機関は信頼できるとされています。
その中でも、以下の3機関はとくに信頼性の高い鑑定機関としています。
- GIA(米国宝石学会)
- CGL(中央宝石研究所)
- AGT(AGTジェムラボラトリー)
上記以外でも、宝石鑑別団体協議会(AGL)に加盟している機関は信頼性が高いため、お近くの鑑定機関を探してみてください。
ソーティングもおすすめ
鑑定書の値段が少し高いとお思いの方には、簡易的な鑑定書を発行してくれるソーティングがおすすめです。
料金は1,100円~11,000円ほどで、鑑定書より安く発行できます。
鑑定書は冊子型ですが、ソーティングは名刺サイズほどのシールになっています。
簡易的でもしっかりと4Cの記載はあるので、鑑定書に準ずる役割を十分に果たしてくれるといえます。
鑑定書なしで買取業者を選ぶときのポイント
30年前のダイヤであれば、鑑定書が残っていない場合もあるかと思います。
鑑定書なしでダイヤモンドの買い取ってもらう場合は、買取業者を慎重に選びましょう。
では、どのような買取業者を選ぶと良いのかをご紹介していきます。
ダイヤモンドの買取実績が豊富か
ダイヤモンドの鑑定は知識だけでなく豊富な経験がないと難しいため、買取実績が多い業者かどうか確認することが大切です。
買取実績が多いということは、査定額に納得してダイヤモンドを売った方が多いということでもあります。
鑑定書なしでダイヤモンドを買い取った実績が多い業者ならなおのこと良いです。
適正価格で買い取ってもらうためにも、買取実績をしっかりとチェックしましょう。
ダイヤモンドの鑑定設備が整っているか
鑑定書なしで買取ってもらう場合は、ダイヤモンドを鑑定する設備が整っているかどうかを見極める必要があります。
ダイヤモンドを鑑定する際は、ルーペや洗浄機、ダイヤモンドテスター、マスターストーンなどを使用します。
多くの場合は目の前で機材を使って鑑定してくれますが、鑑定設備が見えない場所にある場合は、どんな方法で鑑定しているかを質問してみると良いでしょう。
信頼できる鑑定士がいるかどうか
ダイヤモンドを適正価格で買取してもらうには、信頼できる鑑定士がいるかどうかも重要です。
現在の日本には宝石鑑定の国家資格がなく、民間の組織が実施している講習を修了した人には鑑定士という称号が与えられます。そのため、鑑定の能力にはバラつきがあります。
そこで、より信頼できる買取業者を見つけるためには、宝石鑑定士の国際資格を取得している鑑定士がいるかどうかで判断すると良いでしょう。
GG(Graduate Gemologist):宝石学修了者
アメリカ宝石学研究所(GIA)が認定する資格です。
GGを取得するためには、半年間の700時間以上にも及ぶカリキュラムを経て、さらに最終試験に合格しなければなりません。
鑑定や鑑別技術だけでなくジュエリービジネスに必要な知識も学ぶ、まさに宝石のエキスパートです。
FGA(Fellow of Gemmological Association of Great Britain):英国宝石学協会特別会員
世界で最も歴史のある宝石学の教育機関である英国宝石学協会(Gem-A)が認定する資格です。
GGと同じく長期間にわたるカリキュラムを修了し、認定試験に合格する必要があります。
難易度の高さゆえに、学士号と同等のレベルだとされています。
適正価格を把握しておく
ダイヤモンドは店舗によって査定金額に差が発生しやすい宝石です。
まず査定に出す前に、ダイヤモンド買取の適正価格や買取事例などを調べてみましょう。
似たような事例をいくつか知っておくことで、目安の金額を把握できます。
ある程度の知識を身に着けておけば、買取業者を選ぶ際や実際の査定の場面でもしっかりと判断を下すことができるため、損をせず買取してもらいやすいです。
まとめ
ダイヤモンドは年々価値が上がっており、投資として購入する人も多いです。
ジュエリーとして身につけて楽しめるだけでなく、財産として備えておくことができる魅力がダイヤにはあります。
鑑定書なしのダイヤモンドも問題なく買い取ってもらえますが、鑑定書があるほうが安心できるという方は再発行・再鑑定することも可能です。
鑑定書なしで買取してもらう場合、知識の浅い鑑定士だと適正価格での査定が難しいこともありますので、買取業者を事前にしっかりと精査して納得できる価格で買い取ってもらいましょう。
ここまでご覧いただきありがとうございました。