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知れば高額買取の可能性!ダイヤモンドを売るコツ

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2023年6月26日
知れば高額買取の可能性!ダイヤモンドを売るコツ
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ライター

わたなべ

高級な宝石といえばダイヤモンドというほど、ダイヤモンドには価値が高いものだというイメージがあり、指輪やネックレス等のアクセサリーに装飾され、特別な人への贈り物としても長く重宝されてきました。そんなダイヤモンドをさまざまな理由で手放すことになったとき、捨てるには勿体ないから売りたいと考える方が多いのですが、ダイヤモンドの買取には注意すべき点がいくつかあります。今回はそのダイヤモンドを売るときに注意すべきポイントやより高く売るためのコツについて紹介いたします。

ダイヤモンドの価値

ダイヤモンドはその品質を国際基準で判定されて価値がつけられているため、多くの場合、ダイヤモンドにはそれぞれ鑑定書が付属された状態で販売されています。

この鑑定書は発行する機関が世界にいくつもありますが、判定基準となるのは米国宝石学会が制定した4Cで統一されています。4Cで定められている判定基準は以下の通りです。

  • 色(カラーcolor)
  • 透明度(クラリティclarity)
  • 重さ(カラットcarat)
  • 研磨(カットcut)
4C 概要 判定結果の表記
(上位から順に)
判定結果の意味

カラー
color
  • マスターストーン(基準石)を基に
    判定する
  • 最高のD判定からZまでの23段階評価
  • カラーダイヤモンドは別の基準が存
    在する
DEF 無色透明
GHIJ ほぼ無色
N-R 非常に薄い黄色
S-Z 薄い黄色
透明度
クラリティ
clarity
  • 傷やインクルージョン(内包物)
    大きさや位置、数で判定する
  • 最高のFLからI3まで11段階
FL(Flawless) 10倍拡大時、内部、外部ともに
内包物等なし
IF(Internally
Flawless) 
10倍拡大時、内部、外部ともに
内包物等なし
VVS(Very Very
Slightly)
  • 10倍の拡大では内包物の発見が
    非常に困難
  • VVS1~VVS2まで
VS
(Very Slightly)
  • 10倍の拡大では内包物の発見が
    困難
  • VS10~VS2まで
SI(Slightly
Included)
  • 10倍の拡大では内包物の発見が
    比較的容易
    だが、肉眼では困難
  • SI1~SI2まで
I(Imperfection) 内包物が肉眼で容易に発見できる
重さ
カラット
carat
  • 1カラット0.2グラムで換算する
    石の重量
  • ブリリアントカットを真上から見て
    6.5ミリほどなら約1カラット
研磨
カット
cut
  • ラウンドブリリアントカットの場合
    のみ
    の評価
  • プロポーション(形)とフィニッシュ
    (仕上げ)
    が対象
EXCELLENT
(EX)
VERY GOOD
(VG)
GOOD(G)
FAIR(F)
POOR(P)

さらに、ダイヤモンドの鑑定を行う機関の中で特に国内のダイヤモンド関係者から信頼されているのがA鑑とも呼ばれる鑑定機関のうち今回は以下の4つをピックアップいたしました。

それぞれ鑑定書のデザインが異なりますので4Cの見方も併せて紹介いたします。

ダイヤモンドの鑑定書の見方の図
鑑定機関名 AGTジェムラボラトリー 全国宝石学協会
呼称 AGT 全宝協
GAAJ
本所在地 日本 日本
設立年 1978年 1965年
概要
  • 親会社である日本宝石鑑別協会から分離後、GIAと提携
  • 判定が非常に厳格
国内トップクラスの鑑別レベルと設備の規模
鑑定書の例
AGTジェムラボラトリーの鑑定書
全国宝石学協会の鑑定書
鑑定機関名 中央宝石研究所 米国宝石学会
呼称 中宝研
CGL
GIA
本所在地 日本 アメリカ
設立年 1970年 1931年
概要 ダイヤモンド鑑定のシェアが国内トップ
  • 世界的権威のある鑑定機関
  • 4Cを考案
鑑定書の例
中央宝石研究所の鑑定書
米国宝石学会の鑑定書

より高く売るコツ

ダイヤモンドを査定に出す際、より高額な価格で売るために知っておくべきコツは以下の3点です。

為替

ダイヤモンドは金やプラチナと同様に為替により買取相場が変動する品なため、売りたいと考えた瞬間の為替の動向をチェックすることが大切になります。

為替は日々変化していますので、ご自身がベストだと思うタイミングで買取に出すことをお勧めいたしします。

手入れ

実験で確かめられている中で天然で最も硬度が高いダイヤモンドといえど、親油性があることによりハンドクリーム等で油汚れが付いたり、保管方法を間違えてしまうと傷がついたりしてしまい査定額を下げてしまうこともあります。

そのため、査定に出す前にダイヤモンドの状態をご自身で確認いただき、買取業者に託すまでの保管方法を見直すことで買取価格をよりアップさせましょう。

そこで、ご家庭でできるダイヤモンドの手入れ方法と保管時のコツを紹介いたします。

ダイヤモンドのクリーニングは専門の業者もいますのでもしもの時にはそちらに依頼することが最善ですが、ご家庭でのお手入れでも充分綺麗になりますので是非ご参考ください。

ダイヤモンドの手入れと保管方法

日々の手入れ

柔らかい素材の乾いた布で優しく拭く

汚れを見つけた場合

薄めた中性洗剤を使い、歯ブラシ等で泡立ててよくすすぐ
エタノール内ですすぎ、綿棒で汚れ部分をこする

保管方法

他の宝石とぶつからないよう1つずつ分ける
袋等個別にする

鑑定書

買取業者によっては専門的知識が及ばず、ダイヤモンドの鑑定で正しい4Cを見分けられないことも稀に起こるため、ダイヤモンドを買取に出す際に付属されていた鑑定書も一緒に査定に持ち込みいただくことも大切となります。

さらに鑑定書はほかの製品での保証書の役割も果たしていますので、持ち込まれたダイヤモンドの価値を正しく判断でき、より高い買取金額が予想されます。

鑑定書が見当たらない場合でも買取は可能ですが、大粒のダイヤモンドですと再販時に鑑定書が必須となるため鑑定書を再発行する必要があります。

その時、ご自身で鑑定機関にご依頼するか、再発行分の差額を引いた買取価格を受け取ることで買取業者側で再発行を行うかをご選択ください。

鑑定書の再発行は国内の鑑定機関でしたら数千円で発行可能です。

ただし、ダイヤモンドのグレード基準である4Cは2006年に更新されているため、元々それ以前の鑑定書が付いていたダイヤモンドだった場合に再発行を行うと稀に差異が生じることもありますのでご注意ください。

ダイヤモンドの鑑定書については下記コラムでもくわしく解説しておりますので、ぜひあわせてご覧ください。

知っておきたい、ダイヤモンドのこと

最後に、ダイヤモンドについての基礎知識となる宝石としての分類やカットの種類等について説明いたします。

宝石の定義と分類

まず、宝石とは希少性が高く美しい外観の固形物で、一般的にアクセサリーなどに使用される鉱物を総称した呼び方であり、さらに宝石と呼ばれるためには以下の6つの条件を満たしている必要があります。

  • 美しい:色彩、透明度、形、光沢が優れている
  • 耐久性:アクセサリー等への加工が可能な耐久性がある
  • 希少:簡単には手に入らないこと
  • 需要:消費者が欲しいと思うか
  • 伝統性:古代から親しまれてきていること
  • 携帯性:容易に持ち運べる

次に、宝石の分類方法として、価値によるもの、化学組成によるもの、生成要因によるものの3つがあり、今回はその中で生成要因による分類ついてまとめました。

生成要因による分類

分類 特徴
天然宝石
  • カットや研磨を除いて、人の手が加わっていない宝石のこと
  • 宝石の中で最も資産価値がある
  • 取引のためには天然宝石であることを証明する専門の鑑定書が必要となる
処理宝石
  • 天然宝石のカラーをより引き出したり、光沢や透明度を高くしたりするためのエンハンスメントもしくはトリートメント処理が加えられた石のこと
  • 一般に出回る宝石の多くが処理宝石に含まれる
合成宝石
人口宝石
  • 天然宝石と同じ成分から科学的に作られた宝石のこと
  • 天然宝石で見られる内包物やヒビ、傷が一切ない
  • 日本での評価は低く、資産価値がないとされている
人造宝石
  • 天然宝石とは異なる物質で作られた宝石のこと
  • 屈折率等が異なるが外観が天然宝石に酷使しているものがある
模造宝石 ガラスやプラスチック、陶器等を材料に天然宝石を模したもの

ダイヤモンドのカットの種類

ダイヤモンドのカットはその輝きを左右するものとして重要視され、ブリリアントカットのダイヤモンドは人の手が加わる工程で唯一4Cでの判定が行われる分野で、非常に多くの種類が存在しています。

今回はその中から10種類を紹介いたします。

主なカットの種類

主なカットの種類 カットのイメージ画像
ブリリアントカット
ブリリアントカットのイラスト
マーキスブリリアントカット
マーキスブリリアントカット
オーバルブリリアントカット
オーバルブリリアントカットのイラスト
トリリアントカット
トリリアントカットのイラスト
ハートシェイプブリリアントカット
ハートシェイプブリリアントカットのイラスト
プリンセスカット
プリンセスカットのイラスト
ペアシェイプカット
ペアシェイプカットのイラスト
エメラルドカット
エメラルドカットのイラスト
バケットカット
バケットカットのイラスト
ローズカット
ローズカットのイラスト

高値が付くダイヤモンドとは

先述した為替以外にもダイヤモンドの時価を決める要因はさまざまで、元々の販売価格が高くなりやすいダイヤモンドには特徴があります。

まず挙げられるのが4Cの研磨(カット)を除く3つです。黄色や茶色等の色が付いたものよりも無色透明で、サイズが大きく、内包物(インクルージョン)や傷が少ないものが高品質とされます。

さらに、産出された地域が産出量第一位のロシアよりも第二位にあたるボツワナ共和国のダイヤモンドはより質が良いと判断される傾向にあります。

そして、黄色や茶色等以外の色が付いたカラーダイヤモンドと呼ばれるダイヤモンドの中でも特に女性からの人気が高いレッドダイヤモンドブルーダイヤモンドは流出量が少なく希少性が高いため、高い価格で取引されています。

もし売りたいダイヤモンドが赤色や青色で、鑑定書のカラーの欄に天然と記載されていた場合には高価買取が予想されますので、ぜひ買取に出してみてください。

くわしい買取価格相場が知りたい方は以下のコラムもぜひ参考にしていただけたら幸いです。

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