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振袖は賢く売却しよう。買取査定前にするべき3つのポイント

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2023年6月22日
振袖は賢く売却しよう。買取査定前にするべき3つのポイント
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ライター

いしかわ

成人式などのお祝い事に華やかな彩りを与える振袖。しかし着るタイミングは少なく、まだ十分綺麗な状態であるにも関わらず着る機会を失ってしまう事が多いのも事実です。そんな時買取業者を利用すれば、次に必要としている方に受け継ぐことができます。しかも振袖は買取市場での需要が高く、思わぬ収入に繋がるケースも少なくないです。
振袖の歴史は江戸時代に舞台で使われていた、袂の長めの着物が流行したことから始まります。この袂の長い着物は明治時代に色や柄が華やかになり、「振袖」と呼ばれるようになります。こうして誕生した「振袖」は、お祝い事などで着る特別な着物として現代まで受け継がれています。
今回はそんな振袖の買取査定前にしておくべき事を、3つ選抜して紹介していきます。振袖本来の価値に見合った買取価格を付けてもらえるように、買取にだす前に是非チェックしてみてください。

正しい保管方法で高く売りやすい状態を維持する

状態が良い振袖は比較的高値で売れます。
振袖の状態は自宅での保管方法により左右されます。正しい保管方法を実践しているのであれば良いのですが、間違った保管方法での保管をしてしまっている方も多いです。間違った保管方法で長期間保管すると振袖が傷んでしまいます。買取査定にて買取価格を決める時、振袖の傷みがひどいと大幅な買取価格の減額に繋がってしまう可能性が高くなってしまいます。
ここではそのような事態を防ぐために、正しい振袖の保管方法を紹介していきます。

カビ予防

振袖の生地は湿気を吸収しやすい素材でできています。
カビは湿度の高い場所で発生しやすいです。そして湿度の高い環境であれば、わずかな栄養でも一気に広がる性質をもっています。
そのため振袖を良い状態で保つためには、湿気対策が必要不可欠となります。
またカビによる着色が発生してしまった場合、染み抜きをしても取れない場合が多いため注意が必要です。

カビの生えた振袖

出典 : https://www.kimono-shiminuki.com/service/siminuki_kabi.html

出典 : https://www.silkland.net/blog/

振袖のカビを予防できるアイテム

予防アイテム 画像
桐のタンス
桐のタンス
たとう紙
たとう紙
着物専用の除湿剤
着物専用の除湿剤

鉄筋コンクリートのマンションは気密性が高く、室内に湿気がこもりやすい傾向にあります。昔は通気性の良い木造住宅が多かったため、湿気対策は今ほど必要ではありませんでした。鉄筋コンクリートのマンションに住んでいる方は特に振袖のカビに警戒した方が良いかもしれません。

長期間同じたとう紙を使うことによって逆にカビの発生を促してしまう場合があります。たとう紙は年3回のペースで交換するのがお勧めです。たとう紙は和紙で作られています。和紙は湿気を吸収する性質がありカビから振袖を守る効果があります。しかし長期間同じたとう紙を使い続けることによって、たとう紙が吸収した湿気や埃がカビの発生を促す原因となってしまいます。たとう紙は必ず定期的に交換しましょう。

虫食い予防

振袖を食べる虫として有名なのが「ヒメカツオブシムシ」です。「ヒメカツオブシムシ」は湿気の多い環境を好み、振袖に皮脂や食べこぼしなどがついていると集まりやすいです。「ヒメカツオブシムシ」の虫食いを予防する対策として有効なのが「湿気対策」「虫干し」「和服用防虫剤の使用」です。これらの対策を行うことによって「ヒメカツオブシムシ」が集まりにくくなります。
そして「ヒメカツオブシムシ」が振袖を食べるのは幼虫の時期です。そのため虫干しは、梅雨明けと幼虫が孵化する前の春・夏に2~3日間行うことをお勧めします。必ず、風通しが良く直射日光が当たらない場所で陰干ししてください。天気が良く湿度の低い日に行うことも重要なポイントです。

虫が振袖を食べる時期

振袖の虫食いを予防できるアイテムと対策

対策方法 画像
防臭剤
防臭剤
虫干し
虫干し
着物専用の除湿剤
着物専用の除湿剤

「ヒメカツオブシムシ」などの衣類を食べる虫は、窓・換気扇・洗濯物・人の出入り・ペットなど様々な経路で侵入してきます。侵入を完全に防ぐことは難しいため、虫食いを予防する対策は念入りに行いましょう。

高価買取となりやすいサイズの振袖を選ぶ

買取市場では、大きめのサイズの振袖の方が高値で売れやすい傾向にあります。
振袖はサイズを合わせるために仕立て直すことができます。身長の低い方が、大きいサイズの振袖を自分のサイズに仕立て直すことはよくあります。しかし、身長の高い方に合わせて小さいサイズの振袖を仕立て直すことは難しいです。
そのため買取市場では、基本的に大きめのサイズの振袖の方が高値で取り扱われる傾向にあります。

仕立直しの様子

近年は大振袖が高値で売れやすいです。以前よりも高身長の女性が増えたことから、袖の長い振袖の人気が上がってきています。

振袖の種類

振袖の買取相場や高値で売れるポイントなど、以下の記事でもくわしく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。

優良な買取業者を調べる

大切な振袖を手放すのですから、信頼できる買取業者に買取査定を頼んだ方が安心です。優良な買取業者を選ぶ時は、以下のポイントに着目してみましょう。

丁寧に扱われている振袖

一枚ずつの査定方法である

振袖の査定は「1枚づつの査定」と「まとめての査定」の2つの方法があります。
お勧めしたいのは「1枚づつの査定」をしている買取業者です。一枚ずつ丁寧に査定を行うため、振袖本来の価値に見合った買取価格がつきやすいです。
「まとめての査定」をしいる買取業者は、複数の着物や振袖の総重量によって買取価格を決めています。
各買取業者の査定方法はホームページなどを見て事前に確認しておいた方が良いでしょう。

手数料の負担がない

手数料が無料である買取業者が多いのですが、中には手数料を請求してくる買取業者もあります。手数料は主に、査定料・配送料・出張料などです。こちらもホームページなどで事前に確認しておいた方が安心です。

クーリングオフ制度をもうけている

振袖のように高額な物を買取に出す場合は、売却を取りやめることが可能なクーリングオフの期間をもうけている買取業者であるかどうかもチェックしておくことをお勧めします。
クーリングオフやお客様窓口などのサービスが充実していない買取業者は、信頼をおけない買取業者である可能性があります。

まとめ

いかがだったでしょうか。振袖を買取に出す予定のある方は買取査定に出す前に、今回紹介した3つのポイントを参考にしてみてください。本記事が、少しでも高い買取価格での取り引きに役に立てたなら幸いです。

  • 振袖の良い状態を保つには湿気対策が必要不可欠。
  • 虫食いの予防には湿気対策・虫干し・和服用防虫剤の使用がお勧め。
  • 虫干しは「梅雨明け」と「春・夏」に2~3日間行う。
  • 大きいサイズの振袖が高値で売れやすい。
  • 大振袖が高値で売れやすい。
  • 1枚ずつの査定をしている買取業者がお勧め。
  • 査定料・配送料・出張料などの手数料を取る買取業者がある。
  • クーリングオフなどのサービスが充実していない場合、信頼をおけない買取業者である可能性がある。

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