楽器の処分に買取が最適なワケと高く売るポイント
習い事をやめたり、引っ越しで家財を整理したりした際に、使わなくなった楽器のやり場に困ってしまったこと、ありませんか?楽器の処分は簡単ではなく、材質や大きさによっては全く処分方法が見当もつかないものもあるくらいです。面倒に感じてなかなか処分できないまま何年も放置してしまう、なんてことになる前に、使わなくなった楽器は買取に出すことをお勧めいたします。本記事では、楽器についての豆知識と併せて買取をお勧めする理由を解説していきます。
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楽器の処分方法
木や金属等を用いて作られている楽器を処分する方法は大まかに分けて以下の5つです。
一般ごみに出す
リコーダーやカスタネット等の小さな楽器や子供向けの軽い素材で作られたおもちゃタイプの楽器なら、プラスチック製の場合には不燃ごみとして、木製の場合には燃えるごみとして、お住いの自治体が指定する曜日に一般ごみとして捨ててしまえば問題はありません。しかし、ギターやピアノ等の大きな楽器は粗大ごみに分類され、捨てるまでのステップがありますので注意が必要です。
粗大ごみのステップ
- 自治体にオンライン又は電話にて収集依頼をする
- コンビニエンスストア等で手数料納付券を購入する
- 手数料納付券を貼り、指定日にゴミ捨て場に出す
不用品回収業者を利用する
お住まいの地域を対象に不用品回収を行っている業者があれば、そちらに依頼し不要な楽器を回収してもらうことも可能です。この方法は業者に依頼し、回収日に自宅にいる以外にステップが不要で簡単ではありますが、費用が多くかかる場合があります。さらに無料回収を謳って後から費用の請求をしてくる悪徳業者や、回収した楽器を不法投棄する違法業者も世の中に入るために注意が必要です。
リサイクル
お手持ちの楽器が欲しいと考えている身近な知人等に譲ったり、団体や法人等を経由して公立学校や海外へ寄付したりすることも可能です。これらの処分方法は、譲る場合には身近な知人を探す手間、寄付の場合は厳しい査定が行われるためどんな状態の楽器でも寄付ができるわけではありませんので、ご注意ください。
寄付する場合のステップ(一例)
- 寄付を行う団体等の公式HPから査定申し込み
-
一次査定
- 寄附が可能な楽器か判断
- 査定可能な場合:梱包キットが届く
- 査定不可能な場合:寄付対象外となる
- 最終査定
- 寄附の完了
ネット販売
楽器のネット販売の方法として、オークションやフリマアプリ等を利用したものが挙げられます。ネット販売は共通して、以下のメリットデメリットがあります。
ネット販売のメリットデメリット
メリット | デメリット |
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買取
最後に紹介するのが買取です。これは買取専門業者に楽器を売ることを指し、買取方法は以下の3パターンあります。
- 店舗買取:買取を行っている店舗に直接楽器を持ち込む
- 宅配買取:業者に楽器を郵送することで売る
- 出張買取:業者がご自宅に訪問し、楽器を引き取る
買取方法の比較
買取方法 | かかる時間 | 査定額の入金 | メリット | デメリット | こんな方におすすめ |
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店舗買取 | ほぼかからない | その場で現金で受け取る |
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楽器を持ち出すのが大変 |
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宅配買取 | ほぼかからない | 楽器の発送から1週間前後 |
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梱包と発送が大変 |
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出張買取 | 1時間前後 | 訪問が行われた日にその場 で受け取る |
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業者がご自宅を訪問する |
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ピアノなど各楽器の買取にフォーカスしたコラムもございますので、ぜひあわせてご覧ください。
買取に出す前に確認すべきポイント2つ
楽器を買取に出す前に確認すべきポイントは以下の2つです。
- 保存状態
- 業者選び
保存状態
楽器の買取金額を左右するのが保存状態です。もちろん、保存状態があまり良い状態でなくても買取は可能な場合がほとんどですができるだけ買った当初に近い状態にしておくことでより高い金額で売れる確率もぐっと上がります。楽器の種類ごとに適した手入れ方法と共通して出来ることとそれぞれありますので紹介いたします。なお、この楽器の分類方法については「楽器の分類法」で詳しく解説いたします。
より高く売るコツ
楽器の種類 | お手入れ方法 | 揃えたい 付属品 |
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金管楽器 |
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等 |
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木管楽器 |
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弦楽器 |
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鍵盤楽器 | 外装 |
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鍵盤部分 | あれば専用クリーナーを使う | ||
ペダル | ピアノコンパウンドを使うと変色や錆びが綺麗に | ||
打楽器 |
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知って得する?豆知識
最後に、楽器に関しての豆知識をまとめました。先述したお手入れ方法で用いた楽器の分類法についても解説いたしますので、ぜひご参照ください。今回紹介する豆知識の一覧が以下の通りです。
楽器の歴史
楽器の起源はさまざまな研究がされていますが、大地を踏み鳴らしたり、手を叩いたりしていたところから発展したものと仮説が立てられていて、明確な起源は未だ不明です。娯楽として音楽を楽しむために楽器を作り始めたのは、一説として紀元前4000年の西南アジアに住んでいたスメル人だといわれています。この説は、黄金がちりばめられた楽器であったり、楽人が演奏している画らしき彫りものが発見されたことに由来しています。他にも、200万年前の旧石器時代のものと思われる笛も発見されていて、楽器の起源はまだまだ謎にあふれています。
いろいろな形状や演奏方法がある楽器ですが、最も作るのが容易であることと現代に残る世界中の民族のうちに持たないものがいないことから、打楽器が最古の楽器であるとされています。
楽器の分類法
さて、金管楽器や弦楽器、先述した最古の打楽器といった楽器の種類を分類している方法はいくつかパターンがあります。今回はよりメジャーな分類法として以下の2つを例に挙げて紹介いたします。
慣用的な分類
西洋音楽で使われていた楽器の種類の呼び方で、現代人にとっても耳馴染みがあり実用性もあるが明確な分類基準はない
慣用的な分類 | 概要 | 分類される楽器の具体例 | |
---|---|---|---|
管楽器 (ブラス) |
金管楽器 | 息を吹き込んで演奏する吹奏楽器のうち、 唇の振動で管の中にある空気を振動させ 音を出すもの |
等 |
木管楽器 | 息を吹き込んで演奏する吹奏楽器のうち、 金管楽器に含まれないもの |
等 |
|
弦楽器 (ストリングス) |
ピンと張った弦をはじいたり、擦ったり、 叩いたりして音を出すもの |
等 |
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鍵盤楽器 (キーボード) |
指や足で演奏するための鍵盤があるもの |
等 |
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打楽器 (パーカッション) |
手やバチを用いたり、楽器同士を打ち合 わせてたり、振ったり、擦ったりして音 を出すもの |
等 |
ザッカス=ホルンボステル分類
発音原理に基づいて楽器を区別する最もよく知られている分類法
慣用的な分類 | 概要 | 分類される楽器の具体例 |
---|---|---|
体鳴楽器 (たいめい がっき) |
ほとんど同じ物質の本体に刺激が 与えられることで音を出すもの |
等 |
膜鳴楽器 (まくめい がっき) |
張力を持たせた膜に刺激が与え られて音を出すもの |
等 |
弦鳴楽器 (げんめい がっき) |
張力を持たせた糸に刺激が与え られて音を出すもの |
等 |
気鳴楽器 (きめいが っき) |
息などの空気の流れで刺激が与え られて音が出るもの |
等 |
電鳴楽器 (でんめい がっき) |
振動版を電磁気力で刺激して音を 出すもの |
等 |
良い楽器と悪い楽器
楽器の中には、非常に高値で取引が行われるものから手軽な価格で販売されているもの、さらに価格に関わらず質が良いと言われているものまでさまざまです。このように楽器の良し悪しを決めている要素がありますのでいくつか紹介いたします。これら以外にも、高級楽器メーカーが製作していたり、世界三大○○のような呼ばれ方をする楽器は高い価格帯で取引されています。
楽器の良し悪しを決める要素
良し悪しを決める要素 | 詳細 |
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精度 |
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仕様 |
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音質と音量 | 幅が大きければ奏者が音楽表現しやすくなるため好まれる |
プレミア |
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