ピアノの買取で後悔しないための基礎知識と業者選びのコツ
ピアノは処分するのがもったいなくて買取を考える方も多いと思います。ピアノは寿命が非常に長く、なかには100年以上使われているピアノもあるほどです。ピアノは買取後、中古ピアノとして再販売されます。
本記事ではピアノを買取に出すときに知っておきたい基礎知識をまとめたので、ぜひご参考ください。
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ピアノ買取の流れ
どの業者もピアノ買取の大まかな流れは以下のようになっています。
ピアノ買取の流れ
- 査定を依頼
- 査定結果の連絡がくる
- 査定金額に納得したら業者と引取日時を調整
- ピアノの引取
- その場で現金受取(もしくは後日振込)
買取の依頼をしたらどの業者もまずは査定が必要です。査定が終わったら業者から買取金額の連絡がくるので、査定金額に納得したら引取日時の調整をします。
査定の依頼は電話やWebサイトから行えます。最近ではLINEで査定を行っている業者もあるので査定自体は手軽です。
ピアノは買取後どうなる?
ピアノを処分したいと考えていても、「大切にしていたピアノが買取後にどのような扱いをされるのか気になる」という方も多いと思います。
実際ピアノの買取後は業者の所有物となるため、その扱いは業者により異なります。しかし、ほとんどの業者では修理や調整をした後に再販売されます。
販売先は業者によりますが、国内の販売店やインターネット販売、また中国やベトナムなどの海外のサロンで販売されることもあります。
ピアノの買取相場
ここでは、ヤマハの『アップライトピアノ』と『グランドピアノ』の年代ごとの買取金額の相場をご紹介いたします。
ヤマハのクラビノーバなど『電子ピアノ』の買取につきましては、以下の記事でくわしくまとめておりますので、電子ピアノをお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。
アップライトピアノの買取相場(ヤマハ Uシリーズ)
年代 | 価格 |
---|---|
1960年以前 | ~1万円 |
1961年~1970年 | ~4万円 |
1971年~1980年 | ~6万円 |
1981年~1990年 | ~10万円 |
1991年~2000年 | ~13万円 |
2001年以降 | ~21万円 |
グランドピアノの買取相場(ヤマハ Gシリーズ)
年代 | 価格 |
---|---|
1960年以前 | ~1万円 |
1961年~1970年 | ~8万円 |
1971年~1980年 | ~15万円 |
1981年~1990年 | ~20万円 |
1991年~2000年 | ~43万円 |
2001年以降 | ~45万円 |
ヤマハは需要が高いので買取価格も比較的高い傾向があります。他のブランドの場合は、上記の価格より少し下がると考えたほうがよいでしょう。
またピアノの型式や状態によっても金額は異なります。詳しい金額を知りたい場合は、一度査定を依頼するのが確実です。
「古いピアノでも売れるのか」「どのくらいの値段で売れるのか」など、ヤマハ・カワイのピアノ買取については以下のコラムでくわしく解説しておりますのであわせてご覧ください。
買取の依頼をする前に確認すること
ピアノを買取に出すときには、業者に「型式・製造番号、ブランド、ペダルの本数」を伝える必要があります。査定を依頼する前に、事前にメモなどして確認しておくとスムーズです。
アップライトピアノ型式確認
グランドピアノ型式確認
ピアノ買取業者を選ぶポイント
「調べてみると、たくさん業者があってどこがいいのか分からない」という方もいると思います。業者を選ぶときは以下のポイントを押さえましょう。
椅子なども引取可能か
買取業者によってはピアノの椅子やメトロノームも引取可能なところがあります。付属品も含めて一度に処分したい場合は便利です。
現金受取か振込か
ピアノを引取るときに、その場で現金を渡す業者と後日振込をする業者があります。振込だと「この金額を受け取りました」という証拠が残りますが、現金だと残りません。ただし買取金の受取が早いのは現金受取です。
事前に契約書を交わすか
買取業者のなかには、引取に行く前に「この金額で引取をします」という契約書のやり取りをするところがあります。引取前に契約書を交わしていると、査定と引取のときで金額が変わりません。
例えば、査定で10万円だったのに引取のときに「小さな傷があるから」と実際は10万円未満で買取になる場合があります。引取前に契約書のやり取りをしていると、このように引取時と査定時で価格が変わらないので安心です。
ただし、査定のときに虚偽の内容を送っていたり、実際には大きな損傷がある場合は例外となります。
口コミが良いか
ピアノの買取業者のWebサイトには、実際に買取を依頼した人の口コミや感想などが記載されている場合があります。
ピアノの買取で失敗しないためにも、実際に利用した人の評価は、業者選びのときに一つの判断材料にしてよいでしょう。
ピアノの買取など楽器の処分方法については、こちらの記事でもまとめていますので、あわせて参考にしてみてください。
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まとめ
ピアノの買取は査定依頼をして買取金額に納得してから、引取という流れになります。ピアノの処分をお考えの方は、まずは電話やメールなどで一度査定だけするのがおすすめです。業者選びで迷っている方は、複数社で査定をしてから金額が高いところに決めるのもよいでしょう。