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メレリオ・ディ・メレーは価値が下がらない?最古ジュエラーの買取相場

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2024年2月21日
メレリオ・ディ・メレーは価値が下がらない?最古ジュエラーの買取相場
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ライター

ひらばやし

メレリオ・ディ・メレー(MELLERIO dits MELLER)は、創業400年以上の歴史をもつ老舗ジュエラーです。
日本では知る人ぞ知るブランドではありますが、フランスの5大ジュエラー『グランサンク』の一つでもある格式高いブランドです。
買取市場でも需要が高く、アイテムによっては高価買取も期待できます。
今回は、メレリオの特徴や人気のジュエリーコレクション、買取市場で高く売れやすいアイテムなどをご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

メレリオ・ディ・メレーはどんなブランド?

メレリオ・ディ・メレー(MELLERIO dits MELLER)は、1613年にイタリア出身のメレリオ一家によってフランス・パリに創業した老舗ジュエラーです。

現在はブランド名を改名し、『メレリオ(MELLERIO)』として健在しています。

1815年、メレリオはパリのヴァンドーム広場の北側に続くラ・ペ通りに店舗を構えた最初の宝石商でもあり、2015年には開店200周年を迎えました。

創業から現在まで創業家ファミリーが経営を続けており、メレリオ一家はイタリア出身であることから、イタリアらしいデザインのジュエリーも多く生み出されています。

メレリオは日本に路面店がなく、知る人ぞ知るブランドという位置づけかもしれませんが、老舗ならではの歴史と品格を感じられるジュエラーとして世界中で愛されています。

フランスの5大ジュエラーの一つ

メレリオは、フランスの5大老舗ジュエラー『グランサンク』の一つで、ショーメやモーブッサン、ブシュロン、ヴァンクリーフ&アーペルとともに名を連ねる名門ジュエラーです。

400年以上の歴史をもつメレリオは、グランサンクの中でもとくに古い歴史をもち、現存する世界最古のジュエラーといわれています。

マリー・アントワネットが最初の顧客になったことでも有名で、その後は世界の王室御用達のジュエラーとして名を馳せることとなりました。

トロフィーの製作

メレリオはスポーツ界でも活躍しており、フランスのサッカー専門誌「フランス・フットボール」により選出された、世界最高のサッカー選手に贈られる『バロンドールトロフィー』を1956年以来毎年作り続けています。

製作は納品の約6ヶ月前から始まり、総製作時間はほぼ100時間。とくに、トロフィーの形でもあるサッカーボールを構成する32枚のパネルは、正確に再現するために非常に精密で厳密な技術が求められ、約15時間もの作業時間がかかっています。

製作工程は当時から変わっておらず、精緻な手作業の芸術が現在も受け継がれています。

他にも、1981年には全仏オープンテニスの優勝者に贈られるトロフィー『ムスクテール・カップ(銃士の杯)』の製作もおこなっています。

メレリオは、独自の伝統や卓越した職人技を数百年に渡って守り続け、息を呑むような美しいトロフィーを生み出し続けています。

メレリオが生み出す美しいジュエリー

400年以上の歴史を築いてきたメレリオのジュエリーは、ブランドの叡智と卓越した技術を詰め込んだ名品ばかり。

ここでは、メレリオを代表するジュエリーコレクションをいくつかご紹介していきます。

アネル(ANNEL)

永遠の愛を誓う結婚指輪として人気のコレクション「アネル」は、メレリオの代表的なリングの一つです。

リングの表面にはフランス語で「Hors c’est annel point n’ay d’amour(この指輪の外に愛はない)」と刻印されており、これはフランス国王ルイ9世が王妃に贈ったリングに刻んだ言葉です。

1895年に発表されたオリジナルコレクションの復刻として定期的に新作が発表されています。

メレリオ(MELLERIO)

ブランドの名前を冠した「メレリオ」は、自然界の中でもっとも美しい形とされる卵型が特徴的なコレクションです。

メレリオが2005年に特許を取得した独自のダイヤモンドのカッティング技法を施しています。

メレリオ・カットは、57面のカットにより最大限に光を取り込めるようプロポーションが調整されています。これは、メレリオの熟練職人たちの卓越した技術があってこそ実現する特別なカットです。

モンテローザ(MONTEROSA)

「モンテローザ」は、1868年にイタリアのマルゲリータ王妃のために製作したティアラに思いを馳せたジュエリーコレクションです。

メレリオの象徴であり、王妃がこよなく愛した花でもある野バラをダイヤモンドやピンクサファイアで立体的に表現し、パヴェを配することで繊細な輝きを与えています。

メレリオは腕時計も人気!

創業から多くのジュエリーウォッチを手掛けてきたメレリオですが、1993年に初めて「ラ・ヌフ(新しきもの)」という時計コレクションを発表しました。

メレリオならではの卵型ケースは、小川の流れによって角が削られていく小石の形がルーツとなっているそうです。自然界が生み出す究極のフォルムが、時計の理想的なデザインとして「ラ・ヌフ」に反映され、その後1998年にフランスの時計デザインコンテストにて『カドランドール(金の文字盤)』賞を受賞しています。

メレリオは高く売れるって本当?

メレリオはグランサンク(パリ5大宝飾店)の一つで、トップクラスの品格とネームバリューがあることから値崩れしにくく、相場が安定しています。

現在では入手困難のアイテムもあることから、自然と相場が高くなり、アイテムによっては高価買取も期待できるといえるでしょう。

メレリオの買取相場はどれくらい?

メレリオの買取相場は4万円前後~30万円ほどです。中でもとくにリングの人気が高く、アイテムによっては相場を上回る査定額がつくこともあります。

リング

リングは約4万円~20万円前後で買取されていることが多いです。中でもダイヤモンドをあしらったリングが人気で、美品であれば70万円以上で取引されているケースもあり、高価買取が期待できるアイテムといえます。

ネックレス

ネックレスは5万円前後で取引されていることが多いですが、人気モデルであれば相場を大きく上回ることもあります。サファイア×ダイヤモンドをあしらったアイテムは高く売れやすい傾向にあり、15万円以上で取引されているケースもあります。

ピアス・イヤリング

「インドラ」シリーズのピアス・イヤリングは人気が高く、サファイアなどをあしらったものは、美品であれば30万円以上の高価買取も期待できます

腕時計

メレリオの腕時計は10万円前後が買取相場です。とくに「ラ・ヌフ」シリーズのダイヤモンドをあしらったモデルは需要が高く、15万円以上で買取されているケースもあります。

まとめ

  • メレリオ・ディ・メレーは、フランスの5大ジュエラー『グランサンク』の一つで、400年以上の歴史をもち、現存する世界最古のジュエラーとされている。
  • 現在はブランド名を「メレリオ」に改名し、当時から変わらず創業家ファミリーが経営を続けている。
  • 独自の伝統と卓越した職人技により、美しいジュエリーだけでなくスポーツ界のトロフィーも製作している。
  • メレリオはその品格とネームバリューから値崩れしにくく、相場が安定しているため、高価買取も期待できる。

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