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高く売れやすい古道具の見分け方とは?買取相場まとめ

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2022年10月4日
高く売れやすい古道具の見分け方とは?買取相場まとめ
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ライター

ひらばやし

日本でレトロブームが活況を迎え、古き良き時代に使われた品物にも新たな価値が生まれています。
価値がなさそうだと思われがちな”古い道具”の中には、骨董品や美術品として高い査定額がつくものもあります。
当記事では、古道具の買取相場や高く売るコツなどをご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

古道具と骨董品の違い

「古道具」とは『中古の道具』のことをいい、家具や楽器、茶碗、娯楽品など、日常的に使用する骨董品のことを指しています。

茶碗は「茶道具」、楽器は「古楽器」など、専門的ジャンルで扱われることも多いです。

また、「骨董品」や「アンティーク」は、一般的には古道具の中でも100年以上経過しているものをいい、古く価値のある品物全般のことを指します。

古道具の買取相場まとめ

家具や家電、食器、茶道具、文房具、テーブルゲーム、釣具など、古道具にはさまざまな種類がありますが、すべての品物が高く売れるとは限りません。

古道具の価値は、作家物であるかどうか、使用されている素材、市場での希少性などを基準に判断されます。

特に碁盤、碁石、将棋盤、将棋駒、麻雀牌、火鉢などの中でも希少性の高いものは高値がつきやすいです。

ここでは、高額査定になりやすい古道具の買取相場をご紹介していきます。

時代家具

時代箪笥

長い歴史を持つ岩谷堂や筑後民芸といった国産メーカーの箪笥は査定額が高くなりやすいです。

江戸時代~昭和後期につくられた家具は1万円~8万円程度の査定額が多く見受けられます。

近年は、古い戸棚や座卓、下駄箱、ガラスケースなども人気が高いです。

ちゃぶ台

近年のレトロブームや一般の家庭でも使える実用性の高さも相まって、ちゃぶ台も3,000円~1万円前後の買取実績がある古道具です。

大きなキズなどがあると買取が難しい場合もあるため、天板の上に茶碗などを置く際にはマットやコースターなどを活用し、良い状態を保っておきましょう。

分机

両袖机

分机には、正座をして使うタイプと、椅子に座って使うタイプの2種類があります。

アンティークの机はコンディションが多少悪くても、5,000円~2万円前後で買い取ってもらえることが多いです。

両袖机は引き出しが多く、テレビ台や収納棚として活用されることもあります。

足踏みミシン

「シンガー」「ブラザー」「ジューキ」「ジャノメ」のような信頼性のあるメーカーのミシンは、部品も比較的調達しやすいということもあり、高価買取されやすいです。

ジャンク品でも3,000~5,000円、状態の良いものは1万円~2万円ほどが相場です。

照明・ランプシェード

照明器具は一般家電と比べて修理しやすいこともあり、ジャンク品でも値段がつきやすいです。

松本民芸家具のスタンドは1万円前後、オールドノリタケのランプシェードは2万円前後の買取実績があります。

火鉢

火鉢

和室の暖房器具である火鉢は、有名作家が製陶したものだと10万円近い査定額がついたケースもあります。

火鉢は花菱や八重菊など図案によっても価値が高くなりやすいです。実用性や希少性だけでなく、芸術性によっても価値が変わりやすい商材といえます。

また、査定の際は、火鉢とともに使用していた火箸や五徳、十能といった付属品も一緒に出しましょう。

硯・硯箱

硯箱

書道で用いられる硯と硯箱は、近年人気の高い中国骨董のものも多いことから、高額買取実績が多いカテゴリです。

赤間硯や端渓硯といった商材は数十万円~数百万円の価値がつくこともあります。

掛け時計・置き時計

掛け時計や置き時計は、実用性とインテリア性を併せ持つ人気の商材です。

林時計製作所や名古屋商事などでつくられたデザイン性や希少性の高い時計は、ジャンク品でも3,000円前後の査定額が期待できます。

イタリアのLanciniのアンティーク時計は2万円の値がつくなど、実用的な価値がなくとも売る価値はある商材といえます。

碁盤・碁石

碁盤は、榧(かや)が素材として使用されているものが最も価値が高く、上質なものであれば数万円~数十万円の買取額がつくケースもあります。上質な榧は近年あまり採れないため、希少価値が上がっています。

その他、厚みや木目、作家物であるか、プロ棋士のサインなどがあるかなど、これらを複合的に見て買取価格を算出します。

碁石は、日向産のスワブテハマグリを使用した白の碁石、那智黒石を使用した黒の碁石が最高級品とされており、18万円~50万円ほどが買取相場です。

他にも、メノウやベッコウなどの高級素材を使用した碁石も高価買取が期待できます。

将棋盤・将棋駒

将棋盤も榧(かや)が素材として用いられたものが価値が高く、厚みがあるほど査定額も高くなる傾向にあります。

本榧の将棋盤は15万円前後、プロ棋士のサイン入りだと60万円の査定額がついた例もあります。

麻雀牌

麻雀牌

麻雀牌は、象牙を素材としたものが最も価値が高いとされており、一式で数十万円の価値があります。

ただし、象牙製品をオークション等で売買することはワシントン条約で禁止されています。個人で売買できるマーケットは限られているため、骨董品の買取業者を利用するのが一般的です。

高く売れる古道具を見分けるポイント

古道具にはさまざまな種類があり、買取相場も幅が出やすいです。

そのため、高く売れる古道具の特徴が見分けることができれば、ある程度の価値が分かるようになるかもしれません。

価値の高い古道具を見分けるために大切な3つの特徴を紹介していきます。

素材

まず大切なのは、古道具の素材です。

本榧のような貴重な木材や、翡翠や象牙のような高級素材が使用されている古道具は要チェックです。

高級素材が使われた古道具は基本的に腕の良い職人が手がけている可能性が高く、高級素材が使われているというだけで高い価値が期待できます。

作家の銘(サイン)・刻印

古道具が作家物であれば、「銘」とよばれる作者のサインや署名が入っている場合があります。碁盤や将棋盤であれば、棋士のサインが入っているケースもあります。

また、古道具には箱がついているものもあり、箱の表面などに作家名や作品名が書かれていることがあります。箱がある古道具は、作家物であるか著名人が使用していた可能性が高いです。査定の際には、このような付属の箱も一緒に出しましょう。

作家名や作品名が記されていないものでも、丁寧につくられている・蒔絵装飾が施されているといった立派な外装のものは高級品の可能性があり、高価買取が期待できます。

彫刻・塗り

彫刻や塗りが施されている古道具は高額買取が期待できます。外観が重視される彫刻や塗りは、本来古道具には不要な要素であるため、献上品といった美術品としてつくられている可能性があります。

古道具を高く売るコツ

査定する業者のイメージ

古道具はそのまま売るよりも、ひと手間加えることで少しでも高く売れるかもしれません。

ここでは古道具を高く売る3つのコツをご紹介していきます。

古道具の相場を把握しておく

古道具を高く売るためには、相場をある程度把握しておくことが一番大切です。

相場を把握していれば、査定に出した際に安すぎる価格で売ってしまうリスクを回避できるためです。

古道具は種類が多く、鑑定ポイントも品物によって異なるため、専門家でないと適切な鑑定が難しいです。

そのため、査定してもらう際は古道具に対し造詣が深いプロに任せることをおすすめします。

付属品・鑑定書を揃える

骨董品は、付属品や鑑定書の有無でも査定額が大きく変わることがあります。箱などの付属品や鑑定書があれば用意しておくと良いでしょう。

とくに鑑定書は、第三者機関が鑑定していること、そしてその古道具が本物だということを証明できるという付加価値があります。取引をスムーズに進められるだけでなく、市場での需要も高いので高額査定につながりやすいです。

手入れをしてきれいな状態にしておく

手入れが行き届いているものは査定額がアップしやすいです。多少の傷や擦れなどは査定に影響されることはほとんどありませんが、湿気や直射日光を避けて保管し、定期的に手入れをしておくとよいでしょう。

また、壊れているものは無理に修理せず、そのままの状態を保っておくことをおすすめします。古道具は古いということに価値があるものなので、修理をして手を加えてしまうと希少価値がなくなってしまうおそれがあるためです。

目立つ部分を乾いた布などで傷つけないようにやさしく拭き、品物の印象を少しでも良くしておきましょう。

まとめ

古い道具は一見価値のわかりにくいものが多いため、そのまま処分してしまう方も多いです。しかし、専門家に鑑定してもらうと、予想もしない高い価値がつくものもあります。

古道具をお持ちであれば一度、骨董品買取業者へ査定に出してみることをおすすめします。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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