買取で高評価の美術品とは。買取価格相場と損しない方法
美術品というのは、知識が豊富でないとその美術品が持っている本当の価値を見極めることが非常に難しいです。
もしお手元に売りに出そうか悩んでいる美術品があるのであれば、是非買取業者にて査定を受けてみてください。知識と経験の豊富な鑑定士に買取査定を頼めば、自分が思っていたよりも価値の高いものだったなんてこともあるかもしれません。
ここでは買取業者にて高い買取価格で買い取ってもらうためのコツや価値の高い美術品がどういったものなのか、また高値で買い取ってくれる買取業者の選び方などを紹介しています。美術品の買取に興味のある方は、是非参考にしてみてください。
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美術品の買取価格を左右するポイント
美術品の高価買取を狙うための様々なポイントをまとめてみました。
是非参考にしてみてください。
高価買取を狙える美術品の条件
以下の条件が買取査定で重視されるポイントになります。この条件を満たすのと満たさないのでは、美術品の買取価格にかなりの差が生じる可能性が高いです。
美術品の付属品や鑑定書が揃っている
美術品の中でも特に骨董品などは付属品や鑑定書などの有無が買取価格に影響する場合が多いです。特に鑑定書は売りたい美術品が本物であることを証明できるため、査定において美術品の価値が高まる可能性が高いです。付属品や鑑定書がどちらかひとつでも揃っているのであれば、必ず売りたい美術品と一緒に買取業者に出しましょう。
複数の美術品をまとめて売りに出す
美術品の買取は一般的に、買取点数が多いほど買取価格が上がりやすいです。関連している美術品を複数査定に出すことによって販売経路が見つけやすいといったメリットが買取業者側に生まれるからです。
また買取不可の対象である美術品も、他の美術品とまとめて買取業者に出すことによって引き取ってもらえる場合があります。
有名作家の美術品、また保存状態の良い美術品である
売りたい美術品の作家が有名作家であれば買取市場での需要が高まるため、査定時に高く評価されやすいです。
また古い時代の美術品なのに保存状態が良いと希少価値により買取価格がアップする可能性があります。美術品の買取査定において保存状態の良し悪しはかなり重要なポイントとなります。
美術品の高価買取に繋がるポイント
- 付属品や鑑定書を美術品と一緒に買取業者に出した方が、高価買取を期待できる。
- 複数の美術品をまとめて買取業者に出した方が、費用削減や販売経路の特定がしやすいため買取価格が上がりやすい傾向がある。
- 有名作家や保存状態の良い美術品は買取市場での需要が高いため、高価買取に繋がるケースが多い。
正しい保管方法と美術品の状態
美術品の状態は買取価格に大きく影響します。特に大きな減額対象となってしまうのが、シミ・カビ・ひび割れなどです。美術品の劣化には様々な原因がありますが、特に以下の原因が多くあげられます。
「手に付いている油分の付着」「くしゃみや咳による唾液の付着」「湿度」「直射日光」これらの原因から美術品の劣化が進んでしまう場合が多いです。美術品は直射日光があたらず、湿度がこもりにくい風通しの良い環境で保管しましょう。物同士がぶつかりにくい広い環境だとなお良いです。
美術品を扱う時は、手の油分や唾液の付着を防ぐためにマスクと手袋の着用をお勧めします。そして雨の日など、湿度が高い環境での作業はできるだけ避けてください。
美術品の正しい扱い方と保管環境
- 風通しが良く湿度がこもらない環境で保管する。
- 直射日光が当たらない環境で保管する。
- もの同士がぶつかりにくい広い環境で保管する。
- 美術品を扱う時はマスクと手袋を着用する。
- 湿度の高い日での作業は避ける。
美術品の劣化が進んでしまった場合買取価格の減額は避けられないかもしれませんが、買取査定に出してみることをお勧めします。プロの鑑定士が美術品が持っている価値を認めてくれれば、思っていたよりも高い評価が得られるかもしれません。
汚れが付いている場合は買取価格の減額対象に繋がります。しかし汚れを取ろうとして更に悪い状態になってしまった場合、触る前よりも減額されてしまう場合があります。そうなってしまうくらいなら触らずにそのまま買取業者に出し、鑑定士に相談してみましょう。明らかに自分で取れる埃などの汚れなら、ブロアーブラシなどを使って軽く払い買取業者に出した方が高価買取に繋がるケースが多いです。
ブロアーブラシは100円ショップなどでも購入できるため、いざという時のために揃えておいても良いかもしれません。
より高い買取価格で取引できる買取業者の選び方
優良な買取業者であるか、また売りたい美術品に合った鑑定士かどうかで買取価格が変わってきます。より高い買取価格で取引がしたいのであれば、買取業者は慎重に選ぶ必要があります。
売りたい美術品鑑定の知識や経験が豊富な鑑定士のいる買取業者を選ぶ
各買取業者には得意な分野とそうでない分野があります。買取実績をチェックしてみて、自分が売りたい美術品を多く買い取っているかどうかを確認してみましょう。売りたい美術品の買取実績が多ければ多いほど、あなたが売りたい美術品に関しての知識や経験が豊富な鑑定士が多い買取業者である可能性が高いです。
売りたい美術品の価値をしっかりと見極められる鑑定士に査定をお願いした方が、より高い見積が期待できます。
資金力がある買取業者を選ぶ
買取業者の資金力があるほどより高い見積の提示が可能となります。ホームページなどで買取実績を調べてみて他の買取業者よりも買取価格が低い買取業者は、資金力という面で弱い買取業者である可能性があります。大切な美術品を買取に出すのですから、美術品の価値に見合った見積を提示できる資金力を持った買取業者であるかどうかも買取業者を選ぶ上で重要視したいポイントです。
複数の買取業者の中で一番高い見積を提示した買取業者を選ぶ
美術品に限らず、買取においてより高額な買取価格での取引を実現するために複数の買取業者の見積を比べてみることは非常に大切です。買取実績などで売りたい美術品を高値で買い取ってくれる買取業者かどうかを判断するわけですが、やはり実際に査定してみないとどういった評価をされてどのくらいの見積を提示されるかまでは分かりません。ホームページなどで調べ、良さそうな買取業者を実際に何件かあたった上でそれぞれの買取業者に提示された見積を比べてみましょう。その中で売りたい美術品に最も高い評価を付け、高額な見積を提示した買取業者に決めれば美術品の持つ価値の、最大限の買取価格での取引ができる可能性が高まります。
より高値での取引ができる買取業者を見極めるポイント
- 売りたい美術品の買取実績が多い買取業者は、その美術品の価値を正確に鑑定できる鑑定士が多い可能性が高い。
- 他の買取業者に比べて買取価格が低めな買取業者は資金力不足といった理由から、より高い買取価格に繋がらない可能性がある。
- 買取実績などから買取業者を数店に絞った後、実際に査定をして見積を比較するのがお勧め。
あわせて読みたい
高価買取が期待できる作家と作品
美術品の状態によって買取価格は変動しますが以下の作家と作品は買取業者で買取強化されやすく、買取査定時に高評価をもらいやすいです。是非参考にしてみてください。
買取強化されやすい作家と作品
絵画 日本画
作家名 | 代表作 |
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東山 魁夷 |
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片岡 球子 |
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中島 千波 |
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棟方 志功 |
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千住 博 |
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小倉 遊亀 |
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加山 又造 |
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平山 郁夫 |
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藤田 嗣治 |
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梅原 龍三郎 |
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絵画 洋画
作家名 | 代表作 |
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パブロ・ピカソ |
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マルク・シャガール |
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現代アート
作家名 | 代表作 |
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草間 彌生 |
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アンディ・ウォーホル |
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キース・へリング |
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インテリアアート
作家名 | 代表作 |
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クリスチャン・リース・ |
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山形 博導 |
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笹倉 鉄平 |
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鈴木 英人 |
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骨頂品 掛け軸
作家名 | 代表作 |
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伊東 深水 |
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上村 松園 |
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前田 青邨 |
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横山 大観 |
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よくある質問
買取業者にてよく見る質問をピックアップしてみました。
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作家名が分からなくても買い取ってくれるの?
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作家名が分からなくても買取業者の査定ではプロの鑑定士が作家名まで割り出して鑑定します。査定後に無名の作家であったことが分かっても買取対象になる可能性があるので、まずは買取業者にて査定をしてみることをお勧めします。
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買取業者の取り扱い作家以外の作美術品は買い取ってもらえないの?
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ホームページなどの取り扱い作家の中に売りたい美術品の作家がいなくても、買取をしてくれる買取業者も多くあります。「取り扱い作家の中に今回の作家が載ってないから諦めよう…」と査定を諦めてしまうのではなく、一度買取業者に相談してみてください。
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本物かわからなくても買い取ってくれるの?
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鑑定士がサインの描き方やタッチで鑑定し、本物か否かを判断する買取業者が多いです。本物と証明することができる「鑑定書」が無い場合でも本物である可能性があります。美術品を正確に鑑定することができる鑑定士のいる買取業者に査定してもらうことが非常に重要となります。
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本物じゃなくても買い取ってくれるの?
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本物でなくても作家や作品によっては高い評が付く場合があります。本物でないとわかっている美術品であったとしても、買取業者にて査定を受けてみる価値は十分にあります。
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絵画の額が無くても買い取ってくれるの?
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額が無い絵画でも買取対象としている買取業者は多くあります。もちろんその絵画専用の額があった方が高価買取に繋がりますが、キャンバスだけであったとしても買取業者にて査定を受けてみることをお勧めします。
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割れていたり、欠けていたりする美術品でも買い取ってもらえるの?
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美術品の破損がどこまで進んでいるかにもよりますが、割れていたり欠けていたりする美術品でも買取対象となる場合があります。しかし買取不可と言われてしまう可能性も十分に考えられるため、買取業者に出す場合はあまり価値が付かないかもしれないことを想定した上で査定を受けた方が良いかもしれません。
まとめ
美術品の買取について紹介してきました。お手持ちの美術品をより高値で買い取ってもらうためにできることは意外と沢山あります。皆さんも美術品を買取業者に売りに出してみてはいかがでしょうか。
- 付属品や鑑定書などの有無が買取価格に影響する。
- 買取点数が多いほど買取価格が上がりやすい。
- 美術品の作家が有名作家であれば査定時に高く評価されやすい。
- 古い時代の美術品なのに保存状態が良いと買取価格がアップする。
- シミ・カビ・ひび割れなどが大きな減額対象となる。
- 「手に付いている油分の付着」「くしゃみや咳による唾液の付着」「湿度」「直射日光」が美術品の劣化を進める。
- 埃などの汚れならブロアーブラシなどを使って軽く払った方が高価買取に繋がる
- 売りたい美術品の鑑定に関しての知識や経験が豊富な鑑定士が買取査定をした方が、高い見積が期待できる。
- 資金力を持った買取業者は美術品の価値に見合った見積を提示できる。
- 売りたい美術品に最も高額な見積を提示する買取業者を選ぶために複数の買取業者の見積を比べる。