デビアスのダイヤモンドを高く売る3つのコツとは?買取業者選びのポイント

デビアス(De Beers)は、ダイヤモンドの採掘から加工、流通まで幅広く手掛けており、ダイヤモンドの品質を評価する『4C』を生み出したことでも有名なジュエリーブランドです。
デビアスのダイヤモンドジュエリーは、他のジュエリーブランドには真似できない高い品質と洗練されたデザインが魅力で、世界中で愛されています。
このコラムでは、デビアスのダイヤモンドジュエリーを高く売るコツや買取業者の選び方などをご紹介していきます。
目次 閉じる
世界最大のダイヤモンドブランド “デビアス”

出典:https://www.forevermark.com/ja-jp/products/forevermark-icon-collection-bridal-classic-ring-pt-950-solitaire-52590
1881年に設立された歴史と伝統あるジュエリーブランドであり、「ダイヤモンドは永遠の輝き」のキャッチコピーを生み出したことでも知られるデビアス(De Beers)。
設立から130年以上に渡ってダイヤモンドの採掘から加工に携わり、業界の発展に大きく貢献した、ダイヤモンド業界の重鎮とも呼べる一大宝石ブランドです。
ダイヤモンドのカッティングでもっとも美しいとされるブリリアントカットを、熟練の宝石職人の手で一つひとつ丁寧に施しています。
デビアスでは、原石の産出から鑑定、カッティングまで一元管理しており、厳しい基準をクリアしたダイヤモンドのみをブランド品として流通しています。
このようなダイヤモンドに対する徹底したこだわりが、世界中の人々に愛される大きな理由といえるでしょう。
デビアスが広めた『4C』
『4C』は、ダイヤモンドの品質などを表す評価基準のことで、G.I.A(米国宝石学会)が考案しました。
- カット(Cut):ダイヤモンドの形を示す。カッティングが最適なほど価値が高い
- カラット(Carat):ダイヤモンドの重さを示す。数字が大きいほど重く希少価値が高い
- クラリティ(Clarity):ダイヤモンドの透明度を示す。内包物が少ないほど高品質
- カラー(Color):ダイヤモンドの色を示す。無色透明なほど価値が高い
G.I.Aは、ダイヤモンドへの関心を高める目的の広告を作成するためにデビアスと提携。デビアスが広告で『4C』という用語を採用したことで徐々に一般的な用語として浸透していきます。
現在では、ダイヤモンドの価値を判定する4つの資質を表現する普遍的な用語となりました。
この4つの基準は、世界中に流通するダイヤモンドを見極めるための重要な指標となるため、特定の専門機関以外でなければ『4C』の評価をまとめた鑑定書が発行されません。
デビアス独自の評価基準
デビアスでは、先述した『4C』の基準に加えて、カッティングの美しさに関する以下の3つの項目を設けています。
- ファイヤー(Fire):光の屈折により生まれる虹色の光を評価
- ライフ(Life):ダイヤモンドを動かすと変化するきらめきを評価
- ブリリアンス(Brilliance):ダイヤモンドがもともと持っている透明感を評価
デビアスは、ダイヤモンドジュエリーとしての価値をはかるカッティングの技術をとくに重要視しています。
この3つの基準は、高い品質のジュエリーをつくるための重要な指標となっています。
合成ダイヤ専門ブランドの立ち上げによる買取市場への影響

出典:https://lightboxjewelry.com/products/loose-stone-round-brilliant-2-carat-white
デビアスは2018年に合成ダイヤモンド専門ブランド「LightBox」を立ち上げ、宝飾業界を震撼させました。
天然か人工かの区別はありますが、科学的な組成はまったく同じであることを評価し、合成ダイヤモンドもあえて本物のダイヤモンドとして販売しています。
LightBoxの合成ダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと同様の輝きを安い価格で楽しめることが一番の強みといえるでしょう。
ただし、天然と合成の見た目に遜色がなければ、真贋を見分けることが難しくなってしまい、買取市場では従来よりも安い値段をつけられてしまうのではないかと危惧されていました。
本来、天然ダイヤモンドと精巧な合成ダイヤモンドを見分けることは、プロの鑑定士でも難しいとされています。
しかし、デビアスの合成ダイヤモンドには、カット面に「LightBox」のロゴが刻印されているため、顕微鏡によって簡単に判断することができます。
また、合成ダイヤモンドは、ダイヤモンドと異なる宝石として捉えられるため、鑑定書ではなく鑑別書が発行されます。
鑑定書は天然のダイヤモンドにのみ発行される証明書で、鑑別書は合成ダイヤモンドやそのほかの宝石にも発行される証明書です。
鑑定書は鑑定によってダイヤモンドの品質や価値を評価して発行されますが、鑑別書はその宝石の種類や起源について記されたもので、品質を評価するものではありません。
正式な鑑定書があれば真贋を判別することが可能なため、デビアスの天然ダイヤモンドの買取の際は鑑定書を忘れず提出しましょう。
デビアスのジュエリーを高く売る3つのコツ

デビアスのジュエリーをできるだけ高く売るコツをご紹介していきます。
鑑定書や付属品は必ず揃える
ダイヤモンドを購入した際の鑑定書や付属品がある場合は、必ず査定時に一緒に出しましょう。
とくに鑑定書は、ダイヤモンドの品質を示す世界基準である「4C」が記載されているため、ダイヤモンドの価値を客観的に証明できます。
鑑定書がなくてもダイヤモンドは買い取ってもらえますが、少しでも高価買取につなげるためには、鑑定書や購入時の箱や袋などの付属品を揃えて持ち込むことをおすすめします。
日頃からお手入れをする
ダイヤモンドは強固な鉱物ですが、ちょっとした衝撃でヒビや欠けが生じることもあります。
また、身に着けることで汗や皮脂が付着し、汚れが目立ってくる場合があるため、外した後は毎回やわらかい布で拭き取るようにしてください。
ただし、無理に汚れを落とそうとすると、周りの地金などを傷つけるおそれがあるため、やさしくお手入れすることが大切です。
汚れなどは買取価格に影響することは少ないですが、ダイヤモンドが欠けてしまうと価値が大きく下がることがあるため注意しましょう。
また、中性洗剤を入れたぬるま湯に浸し、やわらかいブラシで磨くことで、きれいな状態を長くキープすることができるため、定期的におこなうことをおすすめします。
買取業者の選び方

満足のいく買取を実現するためには、どの買取業者に依頼するかが重要です。
ここでは、買取業者を選ぶ際に大切なポイントをいくつかご紹介していきます。
知識や経験が豊富な鑑定士がいる
買取業者を選ぶ際は、ダイヤモンドや宝石の査定技術が高く、知識や経験が豊富な鑑定士がいるかどうかをチェックしましょう。
知識や経験が乏しい買取業者だと、適正価格よりも安い価格での買取になってしまうことも多いです。
わかりやすい見分け方の一つとして、保有資格の有無があります。
認知度が高い資格は以下の3つです。
- FGA(Fellow of the Gemmological Association)
- JBSジュエリー鑑定士
- GG(Graduate Gemmologist)
宝石鑑定には国家資格はないため民間資格となりますが、権威のある機関が実施している資格なので、買取業者を選ぶ際の参考にしやすいといえるでしょう。
広い販路を持っている
国内・国外問わず、広く販路を持っている買取業者は、買取価格が高くなる可能性があります。
なぜなら、高く買い取っても独自の販路を持っていることで再販がしやすいためです。
「状態が悪くて高く売れないかも…」と不安に思っている方は、国内外に販路を持つ業者を探してみることをおすすめします。
買取実績が豊富
買取実績の多い業者は、知識の豊富な鑑定士が在籍していたり、買取後のルートがしっかりしていたりする場合が多いです。
ほとんどの買取業者のホームページには、これまでの買取実績が掲載されており、どんなものの買取を得意としているかがわかります。
ダイヤモンドの買取実績が多い業者であれば、最新の買取参考価格も載っている可能性も高いため、どれくらいの価格で買取されているかチェックしてみましょう。
まとめ
デビアス製のダイヤモンドは、ダイヤモンドブランドの中でも高い価値を持っていますが、ダイヤモンドの鑑定には専門の知識や査定技術が欠かせません。
インターネットで調べるだけでは、信頼できる買取業者を見極めることは難しいです。
買取実績の多い複数の業者に査定を依頼し、満足のいく買取を実現しましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。