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ラザールダイヤモンドが成し遂げた偉業とは?結婚指輪は買取できる?

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2024年2月29日
ラザールダイヤモンドが成し遂げた偉業とは?結婚指輪は買取できる?
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ライター

ひらばやし

1883年に創業したラザールダイヤモンド(LAZARE DIAMOND)は、創業140年の歴史をもつダイヤモンドブランドです。
ダイヤモンドへのこだわりやカッティングの技術力が評価され、「世界でもっとも美しいダイヤモンド」と称されています。
今回は、ラザールダイヤモンドの偉業や実績、人気コレクション、買取事情などをご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

世界三大ダイヤモンドカッターズブランドの一つ

カッターズブランドとは、自社で抱えるダイヤモンドカッター(研磨士)が、ダイヤモンドを原石から切り出して磨き上げ、カッティングまで施すブランドのことをいいます。

その中でも「ラザールダイヤモンド」、「ロイヤル・アッシャー」、「モニッケンダム」の3社は、もっともダイヤモンドのカッティング技術に優れているとして、『世界三大カッターズブランド』と呼ばれています。

また、ラザールダイヤモンドは、アメリカで唯一、”The World’s Most Beautiful Diamond.”(世界でもっとも美しいダイヤモンド)の言葉を商標登録できているブランドです。

ラザールダイヤモンドが世界三大カッターズブランドの一つに数えられ、”The World’s Most Beautiful Diamond.”の商標登録を許されているのは、これまでの偉業や実績があってこそです。

なぜラザールダイヤモンドは世界三大カッターズブランドとして選ばれているのか、その理由をご紹介していきます。

アイディアルメイクに成功

アイディアルメイクとは、よく目にする「ラウンドブリリアントカット」の中でも、もっとも美しい輝きを放つとされる理想的なカットのことです。

1919年に、ラザールダイヤモンドの創業者ラザール・キャプラン氏の従兄弟で数学者のマーセル・トルコウスキー氏によって発案されました。

ダイヤモンドには、品質を評価する”4C”と言われる4つの基準があります。

「Carat(カラット)=重さ」、「Color(カラー)=色」、「Clarity(クラリティ)=透明度」、「Cut(カット)=輝き」の4つで、その中でもより美しく輝くために重視すべきは「カット」です。カットが上手くいかなければ、いくら質の高い原石でも美しく輝きません。

カットにおける最高評価”Excellent”の基準値をさらに厳しくし、さらに輝きを追求したのがアイディアルメイクなのです。

発案以来、現在もその輝きを超えるカット方法は生み出されていない究極のカットです。

ヨンカーダイヤモンドのカットに成功

ラザールダイヤモンドの名声を決定づける出来事となったのが、ヨンカーダイヤモンドのカッティングでした。

ヨンカーダイヤモンドとは、有名な宝石商ハリー・ウィンストンが買い付けた726カラットの巨大原石のことです。

切断面が一致する箇所があったことから、世界最大のダイヤモンド原石「カリナン」の一部ではないかと言われており、当時は歴史上2番目に大きい貴重なダイヤモンド原石です。

ラザール・キャプラン氏はハリー・ウィンストンからヨンカーダイヤモンドのカットを任されることとなりましたが、わずかなミスでも粉々に砕けてしまうと言われており、そのカッティングは保険会社からも加入を断られるほど難しいものでした。

ラザールは絶対にミスの許されない状況に追い込まれますが、1年もの歳月をかけて綿密に計画を立て、見事ヨンカーダイヤモンドのカットに成功。

この偉業によりラザールダイヤモンドはさらなる名声を獲得し、世界三大ダイヤモンドカッターズブランドとして世界中から称賛されることとなりました。

“3C”から”4C”へ

ダイヤモンドの価値や品質を評価するCarat・Color・Clarity・Cutの4つの基準は、頭文字をとって”4C”と呼ばれています。

この4Cは、もともとCutがない”3C”だったことをご存知でしょうか。

Carat・Color・Clarityの3Cだった頃は、ダイヤモンドが本来持っている質にだけ注目されていました。

しかし、ラザール・キャプラン氏は、ダイヤモンドの美しさの基準として、輝きを生むカットの重要性を提唱し、”4C”の確立へと導いたのです。 

従来の3Cは、原石そのものの性質に依存する要素となりますが、”Cut(カット)”は人為的要素であり、技術力に依存します。

アイディアルメイクを成功させ、圧倒的な技術力が評価されていたラザールだからこそ、”Cut”が新たな世界基準として採用されることとなったのでしょう。

ラザールダイヤモンドの人気コレクション

ラザールダイヤモンドには婚約指輪や、結婚指輪、エタニティリングなど、多くのジュエリーをラインナップしています。

今回はその中でも、人気の高いコレクションをご紹介していきます。

【エンゲージリング】カリヨン(CARILLON)

オーソドックスなデザインのエンゲージリングなので、王道かつシンプルなデザインでダイヤモンドの輝きを楽しみたい方に人気の婚約指輪です。

リングの側面には、ダイヤモンドを輝かせるために光を取り込む穴が設けられており、美しいダイヤの魅力をより一層引き立ててくれます。

【マリッジリング】ブリス コレクション(BLISS COLLECTION)

BLISSは『至福』を意味し、”ふたりらしく生きていく喜び”の想いが込められています。

シンプルでベーシックなデザインなので、長く愛用することができます。

素材や幅、ダイヤモンドの数が異なるいくつかのバリエーションが用意されており、ふたりにぴったりのリングを選択することができます。

【エタニティリング】マチネ(MATINEE)

小粒のメレダイヤモンドがリングをぐるりと一周して埋め込まれたデザインが「永遠(エタニティ)」を連想させることから、エタニティリングと呼ばれています。

一般的には、ダイヤモンドが一周並ぶデザインの「フルエタニティリング」、半周にダイヤモンドが埋め込まれたデザインの「ハーフエタニティリング」の2種類に分けられ、ラザールダイヤモンドではハーフデザインの人気が高いです。

ミュージカルなどで”昼公演”を意味するマチネは、陽の光を浴びて映えるダイヤモンドをイメージしたリングで、隙間なくきれいに敷き詰められたダイヤモンドが繊細な美しさを放ちます。

ラザールダイヤモンドの買取事情

ラザールダイヤモンドは「世界三大カッターズブランド」の一つということもあり、その安心感と信頼感から買取市場でも高い評価を得ています。

レディースだけでなくメンズアイテムも評価が高く、アイテムによっては高額査定につながることもあります。

ブランド性の高くない婚約指輪や結婚指輪の買取相場は、購入価格の10分の1程度になってしまうこともありますが、ブランドバリューのあるラザールダイヤモンドであれば買取価格はそれほど下がりにくいです。

高価買取を狙うには、ダイヤモンドの輝きや保存状態が重要となるため、普段からきれいにケアしておくことも重要です。

なお、リングにイニシャルなどが刻印されていると、それを消すための加工費用が差し引かれる場合もあります。

ただし、プラチナや金など素材として売る場合であれば刻印の有無は関係なく、高額査定になる可能性もあります。素材の買取相場の動きを把握し、高値で取引できるタイミングを狙いましょう。

まとめ

  • 世界三大ダイヤモンドカッターズブランドの一つである『ラザールダイヤモンド』は、アメリカで唯一”世界でもっとも美しいダイヤモンド”の言葉を商標登録しているブランド。
  • カッティング技術に優れており、アイディアルメイクやヨンカーダイヤモンドのカットに成功するなど、数々の偉業を成し遂げている。
  • 買取市場でも高い評価を得ており、レディースだけでなくメンズアイテムも高額査定につながる可能性がある。

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