ボーム&メルシエがリーズナブルな理由とは?買取人気モデルもご紹介
ボーム&メルシエ(BAUME&MERCIER)は、200年近い歴史を誇るスイスの老舗腕時計ブランドです。
美しく高品質、かつリーズナブルな時計を提供し続け、長きにわたり愛され続けています。
この記事では、ボーム&メルシエの魅力や人気モデル、買取市場での評価についてもご紹介していきます。
買取市場でも高価買取が期待できるケースもあるため、今お持ちのボーム&メルシエを売りたいとお考えの方もぜひ参考にしてみてください。
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ボーム&メルシエの魅力
魅力あふれるボーム&メルシエの時計は、世界中の多くの人々から支持されており、性別問わず高い人気を誇ります。
ここでは、ボーム&メルシエが愛される理由についてご紹介していきます。
世界で7番目に歴史のある時計メーカー
1830年に創業したボーム&メルシエは、2023年現在で創業193年を迎える老舗ブランドです。
世界の時計メーカーの中でも非常に古参ブランドであり、100年以上続いている老舗の中で、経営が一度も途切れたことのない希少なブランドでもあります。
19世紀半ばに開催された万国博覧会では、5つの金メダルを含む数多くの賞を受賞、1970年代には時計とジュエリーの権威あるコンクールで『ゴールデンローズ賞』を受賞するなど、長い歴史の中で数々の栄誉ある賞を獲得しています。
高いデザイン性
ボーム&メルシエは、デザインにもこだわりを持っており、その姿勢は多くのファンから高く評価されています。これまでの伝統を大切にしながらも、時代とともに進化するニーズや傾向にも合わせた、新しくもどこか懐かしさを感じさせるデザインとなっています。
また、女性にも高級時計に親しみを持って楽しめるように、女性らしさを取り入れたデザインも魅力です。メンズモデルとは異なるワンポイントアクセントを取り入れるなど、女性をより輝かせるための工夫をこらしており、女性からも高い支持を得ているブランドです。
品質へのこだわり
ボーム&メルシエは決して目立った特徴のある時計ではありませんが、品質へのこだわりは時計愛好家をはじめ多くの人から高く評価されています。
「最高品質の時計だけを作る」という理念を掲げ、これまで妥協を許すことなく時計づくりに臨んできました。
時計の機能検査や熱衝撃試験といった独自の品質基準を設けるなど、品質管理にも力を入れ、高い品質の時計を提供しています。1919年には、最高級のムーブメントの証としてジュネーブ市から与えられる刻印『ジュネーブ・シール』が授与され、信頼の置けるブランドとして確立していきます。
ボーム&メルシエはなぜ安い?
このように高い品質やデザイン性を備えたボーム&メルシエですが、ほかの高級時計ブランドと比較すると、比較的安価でお求めやすい価格設定になっています。
ボーム&メルシエには、『信頼できる価値を適正価格で提供する』という思いがあるため、高級時計として遜色ない価値の製品をお手頃な価格で提供しているのです。
ここでは、比較的安価で提供できる2つの理由をご紹介します。
ムーブメント
腕時計ブランドの生産スタイルは、主に「マニュファクチュール」と「エタブリスール」の2種類に分けられます。
マニュファクチュールとは、部品やムーブメントなど、すべてを一貫して自社で製造しているブランドのことをいいます。開発や製造コストがかかるため、販売価格は高くなりやすいです。
一方、エタブリスールは、他のメーカーから部品などを仕入れることで製造コストを抑えることができます。
ボーム&メルシエは、主にこのエタブリスールで製造したモデルを主力としているため、比較的お手頃な価格での提供が可能となっているのです。
汎用ムーブメントといっても低品質のものではなく、スイス製の信頼性が高いものを採用しており、さらに厳格な基準や独自のテストをクリアした上で高品質な時計を製造しています。
素材やデザイン
高級腕時計ブランドであれば、ダイヤモンドや金といった希少な素材を多く採用したり、ムーンフェイズなどの複雑で高度な技術を用いた時計を製造することもあります。
こういった時計は高価格の一因となり、安価で提供することは難しいです。
ボーム&メルシエの時計は、素材や装飾も比較的シンプルなものが多く、ラグジュアリーなモデルは少ないです。
このような理由も価格の安さにつながっていると考えられます。
シンプルで高品質ながらも美しく、デザイン性の高い時計を製造するこだわりや妥協のなさが、ブランドが愛される魅力の一つといえるでしょう。
ボーム&メルシエは高く売れる?
ボーム&メルシエは歴史の長い老舗ブランドで、品質の高い時計を製作していますが、日本においての知名度はまだ高くありません。
そのため、中古市場での需要もそれほど高くはなく、高額での買取はあまり期待できない可能性が高いといえます。
高価買取が期待できるケースも!
しかし、売却予定の時計が、人気の高いものや限定生産のもの、希少なヴィンテージものなどであれば、高価買取になる可能性は高くなります。
そのため、お持ちのボーム&メルシエの時計がどのような価値を持っているかを知る必要があります。
買取業者のホームページなどを見ると、これまでの買取実績などを掲載しているところが多いです。
いくつかの買取店の実績をチェックし、売りたい時計と同じものの買取実績があるか、どれくらいの価格で買取されているか、おおよその相場を調べておきましょう。
相場を把握しておくことで、実際買取に出した際に査定額が適正かどうかを自分で判断することもできます。
ボーム&メルシエの定番・人気モデル
ボーム&メルシエの時計にはさまざまなコレクションがあり、どれも個性的で高い人気を誇ります。
ここでは、買取市場でも人気の高いボーム&メルシエの定番モデルや人気モデルをご紹介していきます。
リビエラ
1973年に初登場し、独創的かつ大胆なデザインを追求した、スポーツウォッチの先駆けともいえるモデルです。
2021年には、12角形のベゼルと4本のビスが特徴的なケースデザインを発表し、他にはない個性的なフォルムで人々を魅了しました。
2023年には、誕生50周年を記念して、273本限定のスペシャルエディションモデルが発売され話題になりました。
クリフトン
クリフトンは、ボーム&メルシエのフラグシップモデルで、クラシカルかつモダンなデザインが特徴的です。
普遍的かつ洗練されたフォルムでありながら、豊富なデザイン性や機能性を兼ね備えており、幅広いシーンで活躍するコレクションです。
クラシマ
クラシマは、クラシックな面持ちでありながらエレガントなドレススタイルが魅力的なスリムウォッチです。
「シンプル」にこだわってつくられており、上品で落ち着いた印象のモデルが多いため、ビジネスシーンにもおすすめです。
ハンプトン
1994年に登場したハンプトンは、スクエア型のケースとスタイリッシュなデザインが印象的です。
直線デザインと曲線デザインがマッチし、上品かつ流麗な印象を与えてくれます。
レディースモデルも多く展開していることから女性人気も圧倒的に高く、SNS上でも多くの女性から支持されていることがわかります。
ケープランド
1998年に登場したケープランドは、1948年にボーム&メルシエが製作したクロノグラフモデルからインスピレーションを受けて誕生したクロノグラフウォッチです。
高級感あふれるヴィンテージ風のデザインで、そのクラシカルな雰囲気はフォーマルからカジュアルまで幅広いシーンにマッチする腕時計です。
まとめ
- ボーム&メルシエは、妥協を許さない製品へのこだわりやデザイン性の高さが多くのファンから評価されている。
- エタブリスールモデルを主力とすることで製造コストを抑え、シンプルながらも美しく、リーズナブルな時計を生産することが可能となっている。
- ボーム&メルシエは日本では知名度が高くないため、基本的に高価買取は難しい傾向にあるが、人気モデルや限定生産モデルは高価買取されやすい。