ラドーの評判や買取価格は?”世界初”を実現した人気コレクションの魅力
ラドー(RADO)は創業から100年以上の歴史をもつ、スイスの名門時計ブランドです。
従来の素材やデザインに縛られることなく、革新的な素材を使用した堅牢で耐傷性の高いケースが特徴的です。
ハイテクセラミックを世界で初めて用いた時計は、現在でもラドーの象徴として人気を博しています。
今回は、ラドーの特徴や人気コレクション、買取事情などをご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
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ラドーはどんなブランド?
ラドー(RADO)は、日本での知名度はあまり高くありませんが、創業は1917年と、100年以上の歴史があります。
ラドー設立のきっかけは、フリッツ、エルンスト、ヴェルナーの3兄弟が、自宅の一室を工房にしたこと。
創業当初は「シュラップ・アンド・カンパニー(Schlup&Co.)」というブランド名で、オリジナルの時計はつくらずにムーブメント製造を中心におこなっていました。
最初期の活動はあまり目立たなかったものの、第二次世界大戦の終盤頃には世界有数のムーブメントメーカーの一つとして名を馳せることとなります。
経済学者のポール・ルーテー氏が経営に参加したことをきっかけに、1956年に初のオリジナルウォッチ『イグザクト』を発表。
翌年には社名をラドー(Rado Watch Co. LTD)に変更し、伝説的コレクション「ゴールデンホース」を発表します。
日本を含む東アジアや南米、北米など、卓越したマーケティングで市場を拡大し、1950年代には60か国以上で販売されるワールドワイドな時計ブランドへと成長を遂げました。
ラドーが初めて時計にセラミック素材を採用
1980年代、ラドーはスペースシャトルの遮熱材やF1レーシングカーなどに使用されている「ハイテクセラミック」に目をつけました。
これは酸化ジルコニウムや炭化チタンを主原料とした素材で、製造工程で粉末から型に起こすには極めて高度な技術が必要となります。
しかし、ハイテクセラミックはステンレススチールよりもはるかに軽く、高い硬度を誇るため、それが実現すれば実用性は革命的でした。
ラドーは、1986年に発表したコレクション『インテグラル』のブレスレットにこの素材を採用し、世界で初めてハイテクセラミックを使用した腕時計が誕生しました。
さらにゴールドやシルバーカラーが主流だった当時の腕時計に、初めてブラックカラーを取り入れたのもこの『インテグラル』です。
ハイテクセラミックは非金属であるため、金属アレルギーに悩まされていた人々を大いに喜ばせる時計となりました。
ラドーの人気コレクション
ラドーの腕時計は、革新的なデザインと抜群の耐久性で高い評価を得ています。
現在ラインナップされているコレクションは、どれもモダンで独特のセンスを感じさせるデザインが印象的です。
ここでは、ラドーの人気コレクションをいくつかご紹介していきます。
キャプテン クック(Captain Cook)
『キャプテン クック』は、2017年に登場したダイバーズウォッチで、1962年に発表されたオリジナルモデルを復刻させたコレクションです。
ヴィンテージ調のデザインは当時とあまり変わることなく、品質は現代的にブラッシュアップされています。
文字盤にはサファイアクリスタル、ベゼルには耐傷性に優れたハイテクセラミックを採用、自動巻ムーブメントは最大80時間パワーリザーブを搭載するなど、最先端の素材や技術を活用した、性別問わず着用できるタイムピースとなっています。
ハイパークローム(HyperChrome)
2012年に発表された『ハイパークローム』は、現代のラドーを代表するフラグシップコレクションで、ラドーのかつてのヴィンテージコレクションにインスピレーションを受けてつくられました。
ステンレスとハイテクセラミックを融合させたケースは、美しい光沢としなやかな肌触りが特徴で、他のブランドにはない個性的な素材感が魅力の一つです。
さらに耐傷性も高く、コンディションが長く保たれるため、”毎日どんな機会にも着用できるタイムピース”として高い人気を誇っています。
トゥルー シンライン(True Thinline)
『トゥルー シンライン』は、ブランド史上最薄かつ超軽量、そして快適な着用感が魅力のセラミック時計コレクションです。
クォーツモデルのケースはわずか4.9mmという薄さで、中には1mmの極薄ムーブメントが内蔵されています。
他のハイテクセラミックモデルと同様、耐久性や耐傷性に優れ、モノブロックケースを最初に採用した画期的なコレクションでもあります。
セントリックス(Centrix)
ラドーのコレクションの中でもトップクラスの人気を誇る『セントリックス』。
優美なラウンドフォルムと、シンプルかつエレガントなデザイン、そしてマットな質感の洗練された感触が特徴的です。
サイズやカラーリングのバリエーションも豊富で、自分の好みにぴったり合うモデルを選ぶことができます。
ステンレスとハイテクセラミックを組み合わせた軽量ブレスレットが手首に優しくフィットし、快適なつけ心地を実現しています。
インテグラル(Integral)
1986年から続くロングセラーコレクション『インテグラル』は、初のハイテクセラミックが採用されたタイムピースです。
ブレスレットだけでなくケースのサイドパーツにもハイテクセラミックを採用し、スタイリッシュな仕上がりになっています。
時計製造業界に革命を起こし、ハイテクセラミックの歴史が始まった、ブランドが誇るコレクションとして現在もラドーならではの時計となっています。
ラドーの世間の評判やイメージは?
ラドーは、スイスの時計ブランドとして世界中で高い評価を得ていますが、他のスイスブランドと比べると日本での知名度はそれほど高くありません。
かつて、日本のテレビ番組で賞品として提供されていたため、中高年の方には馴染み深い方も多いかもしれませんが、若い世代にはあまり知られていませんでした。
昔流行ったブランドということもあり、”ダサい”という人も中にはいますが、若い方の中には、敢えて渋いデザインの時計をつけることをオシャレとする人もいます。
現在では技術力や現代的なデザイン性が評価され、若い世代の時計ファンからも支持されているブランドです。
ラドーの買取事情
ラドーは知名度が高くないということもあり、買取価格は他の有名なスイス時計ブランドと比較すると低くなってしまうでしょう。
しかし、コンディションが良いものや、人気でレアなモデルなどは価値が高くなるため、査定額が上がる可能性が高いです。
買取価格は高くなりにくい傾向にありますが、技術力やデザイン性は高く評価されていることもあり、買取市場では一定の人気があります。
購入時の付属品を揃え、できる限りきれいな状態にしておくことで、少しでも高価買取が期待できるでしょう。
まとめ
- ラドーは、軽量で耐傷性に優れたハイテクセラミックを使用した時計を世界で初めて発表し、時計業界に新たな風を吹き込んだ。
- ラドーのコレクションは革新的なデザインと高い耐久性を誇り、ラドーらしい独特なセンスで高い評価を得ている。
- 日本での知名度は高くなく、買取価格も基本的に高価になりにくいブランドだが、その技術力やデザイン性で根強い人気があるため、状態やモデル次第では高価買取も期待できる。