知っておいて損なし！洋服買取の基礎知識

洋服買取って？

着なくなった洋服を買取業者に査定に出し、その洋服を買い取った業者が古着として再販する、という流れを一般に「洋服買取」と呼びます。中には、再販目的でなく他国への寄付やリサイクルを目的としたものもありますが、こちらの場合には「古着回収」と呼ばれることが多いです。今回はこのうち「洋服買取」に焦点を当てて紹介いたします。

まずは、買取方法を比較してみます。

比較項目	店舗型買取	宅配買取	ウェブフリマ
概要	買取を行っている店の店頭に洋服を持ち込み 査定を依頼する	宅配買取を行っている業者に商品を入れる箱を注文し、 箱が届いたら洋服を詰めて送り返す	フリマサイトに自分で金額・写真・商品説明を 入力し出品する
メリット	その場で査定結果を知ることができる	店舗の営業時間に関係なく洋服買取が可能	買取金額を自身で決定できる
デメリット	店舗の営業時間に左右されるため 忙しい方には向かない	査定結果が出るまでに少し時間がかかる	買い手がつくまでに時間がかかることがある プロが介入しないため、 買い手との間にトラブルが発生することがある
時間	1時間前後	1週間前後	数時間から数か月
売り上げの 受け取り方法	手渡し	銀行振り込み	銀行振り込み

洋服を買取に出す前に知っておきたい5つのこと

店舗型や宅配に関係なく業者やプロが介入する洋服買取における注意点は以下の通りです。

グラム売り

買取業者によっては、グラムごとの金額で買取金額を決定する場合があります。細かな設定金額は業者ごとに異なりますが、買取相場は再販可能な衣類で1000グラム（1キログラム）約150円～100円です。ブランドや洋服の種類に関係なくとにかくたくさんの洋服を捨てるよりは売りたい、という方にとっては最も簡単で所要時間も短くお勧めですが、高額買取は望めません。

保存状態

洋服買取は業者側が再販を目的としているため、買い手がつく状態の洋服かどうかが査定を大きく左右します。ヴィンテージで需要が非常に高い希少品等でない限りは状態が悪いと買取自体を断られてしまうこともあります。この詳細は下記の「より高く売るためのポイント」の「洋服の状態」で説明いたします。

買取に出す時期

買取には買い手の需要をくみ取る必要があるため、半そで等の夏物ならば初夏、アウターや長袖等の冬物は冬、といったように多くの場合、買取に出す時期によって買取金額が変動します。こちらも下記の「より高く売るためのポイント」の「シーズン」でも詳しく解説いたします。

ノーブランドやファストファッションブランド

ノーブランドとは明確な線引きはありませんが、一般的に元の販売価格が低いカジュアルブランドが含まれます。ノーブランドに加えて、ユニクロやGU、H&M、ZARA等のファストファッションブランドは元値が低く、生産数も多いためノーブランドの洋服は買取金額もその分低くなることが多いです。

買取が難しい洋服

買取に出す予定の洋服が下記に当てはまる場合、業者側に買取を断られてしまうこともありますのでご注意ください。

より高く売るためのポイント

業者やプロが介入する洋服買取で、グラム売りでなくきちんとした査定を行う場合に買取金額を決定する要素は以下の通りです。

洋服の状態

希少価値の高い商品でない洋服を買取に出す際に最も重要なのが、売る洋服の状態です。購入されてからできる限り日の浅く着用回数の少ない洋服はより高い査定金額がつくことがありますし、ほかにも洋服の状態でチェックしておきたいポイントごとに対処方法や裏技も併せて紹介いたしますので、ぜひご参考ください。

洋服を綺麗な状態にする方法

注意すべき点	綺麗な状態にする方法
シミ・よごれ	汚れの原因に合った部分用洗剤を付け、洗濯する 落ちない場合にはクリーニングに出す
匂い	香りの弱い洗剤等を使い一度洗濯する 風通しのいい場所で一日陰干しする
シワ	品質タグに合わせた方法でアイロンをかける
毛玉	毛玉取りを使い除去する

シーズン

先述したように、買取には買い手の需要をくみ取る必要があります。例えば、半そで等の夏物ならば初夏に必要性を感じる方が多いのでその季節に応じて買取も強化するという業者も存在しています。

付属品の有無

買取に出す予定の洋服を購入された際に箱や保証書、商品タグ、ベルト等が付いていた場合、洋服とまとめて売ることをお勧めいたします。あったはずの付属品を紛失されると、買取価格が下がる可能性もありますのでご注意ください。もし、初めから何も付属していなければ洋服単体で買取に出しても問題ありません。

人気のある洋服

ノーブランドやファストファッション以外の洋服を買取に出す場合、高価買取の可能性が高いブランドや商品があります。例えば、人気ハイブランドの限定モデルやコラボ商品、デニムやライダース等のコレクターに需要のあるヴィンテージ商品、再流行の兆しがあるデッドストック商品等です。今回は、古着ブームから若者の間で古着ファッションと呼ばれるジャンルも確立し、固定のファンのいるブランドと買取相場が高いブランドをまとめ、一覧にしました。

人気のブランド

ジャンル	ブランド名
海外ハイブランド	アレキサンダーワン（alexanderwang） ヴァレンティノ（VALENTINO） ヴェトモン（VETEMENTS） ヴェルサーチェ（VERSACE） エルメス（Hermès PARIS） オフホワイト（Off-White） グッチ（GUCCI） クリスチャン・ルブタン（Christian louboutin） クロエ（Chloé） コーチ（COACH NEW YORK） サンローラン（SAINT LAURENT PARIS） ジバンシィ（GIVENCHY） シャネル（CHANEL） ジョルジオ・アルマーニ（GIORGIO ARMANI） ジルサンダー（JILSANDER) ディオール（Dior) トリーバーチ（TORY BURCH) ドルチェアンドガッバーナ（DOLCE&GABBANA） バーバリー（BURBERRY） バレンシアガ（BALENCIAGA） フェンディ（FENDI） プラダ（PRADA） フルラ（FURLA） ボッテガ・ヴェネタ（BOTTEGA VENETA） マルニ（MARNI） メゾン・マルジェラ（Maison Margiela） モスキーノ（MOSCHINO） モンクレール（MONCLER） ラフシモンズ（RAF SIMONS） ランバン（LANVIN PARIS） ルイヴィトン（LOUIS VUITTON） ロエベ（LOEWE）
固定ファンの多いブランド	アディダス（adidas） アンダーカバー（UNDERCOVER） アンユーズド（UNUSED） エルエルビーン（L.L.Bean） カーハート（Carhartt） クージー（COOGI） クリスチャンダダ（CHRISTIAN DADA） コムデギャルソン（COMME des GARSONS） コモリ（COMOLI） コンバース（converse） サイ（scye） ザノースフェイス（THE NORTH FACE） サンシー（SUNSEA） シュプリーム（Supreme） ジョン・ローレンス・サリバン（JOHN LAWRENCE SULLIVAN） ソフネット（SOPHNET.) タブレット（doublet） ダントン（DANTON） チャンピオン（Champion） ディッキーズ（Dickies） テーラー東洋（TAILOR TOYO） トーガ（TOGA） トミーヒルフィガー（TOMMY HILFIGER） ナイキ（NIKE） ナンバーナイン（NUMBER(n)ine） ニードルス（Needles） ノンネイティブ（nonnative） パタゴニア（patagonia） バブアー（Barbour） ファセッタズム（FACETASM） ペンドルトン（PENDLETON） マメクロゴウチ（Mame Kurogouchi） メゾンキツネ（Maison Kitsune） ヨウジヤマモト（Yohji Yamamoto） ラルフローレン（Ralph Lauren） ラングラー（Wrangler） リー（Lee） リーバイス（Levi’s）