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ガラスケース入り日本人形も売れる?高価買取される日本人形の特徴

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2024年5月17日
ガラスケース入り日本人形も売れる?高価買取される日本人形の特徴
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ライター

ひらばやし

市松人形や五月人形などの日本人形は、骨董品や美術品として価値の高いものも存在しています。もう飾る機会がなくなってしまい、お家で眠っている日本人形が高く売れる可能性もあります。
「古い日本人形でも売れるの?」「ガラスケース入り日本人形は買取してもらえないって本当?」など、日本人形の買取についての疑問にお答えいたします。
このコラムでは、日本人形の買取事情や高く売るポイントなどをご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

日本人形は買取してもらえる?

知人から譲り受けた日本人形や、押入れに眠っている日本人形など、飾らなくなってしまった日本人形を手放したいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

大切にしてきた人形を無造作に捨ててしまうのはためらわれるという方は、買取業者に査定を依頼してみることをおすすめします。

近年、日本人形の需要はそれほど高いわけではありませんが、価値の高いものも存在しており、高く買い取ってもらえる可能性もあります。

ガラスケース入り日本人形は売れないって本当?

ガラスケース入り日本人形は、買取業者によっては買取不可となることもあります。

一昔前までは床の間や飾り棚に飾られることが多かったのですが、床の間自体がない家や手狭なマンションなど、住宅環境が大きく変化したことにより、ガラスケース入り日本人形が現代の住宅にそぐわなくなってきたことも需要低迷の理由として挙げられます。

また、ガラスケース自体に価値がつくことはほとんどないため、ケースがあるからといって買取額アップは期待できません。

しかし、ガラスケース入り日本人形は保管がしやすく、ケース内も汚れにくいことから、一定の需要があることも確かです。人形の種類や作家、状態などにより高く売れる可能性もあります。

ここからは、日本人形の種類や価値のある日本人形の特徴なども見ていきましょう。

日本人形の種類と有名作家

日本人形とは、和服を着て日本髪を結っているなど、日本の伝統的な風俗を表現した人形の総称です。時代や製法、用途などによっても姿かたちは異なるため、さまざまな種類の日本人形が存在しています。

日本人形の主な種類は以下の通りです。

主な日本人形の種類

  • 市松人形
  • 御所人形
  • 雛人形
  • 五月人形
  • こけし人形
  • 博多人形
  • 奈良人形
  • 京人形
  • 木目込人形
  • ビスクドール
  • からくり人形 など

次からは、これらの中でも代表的な人形の特徴や有名作家などについてご紹介していきます。

市松人形

市松人形は、江戸時代から伝わる着せ替え人形の一つで、黒髪でおかっぱ頭のものが多いです。

目がガラス素材でできたものや、質の高い古布を用いた衣装をまとったものが高く売れやすい傾向にあります。

また、人間国宝作家や有名作家の作品は高値がつきやすく、平田郷陽や平田陽光、大木平蔵、山川永徳斎の市松人形は数万円~数十万円以上で取引されているものも多いです。

雛人形

女の子の健やかな成長を願い、3月3日のひな祭り(桃の節句)に飾られる雛人形は、現在も高い需要のある日本人形の一つです。

起源は平安時代とされており、当時の雛人形は姿や顔立ち、衣装などによって種類が分けられていました。雛人形も、有名作家のものや江戸時代のものが高く売れやすく、中でも原孝洲や真多呂人形の雛人形が有名です。

五月人形

江戸時代頃から伝わる五月人形は、5月5日の端午の節句に飾られる人形の総称です。

中でも江戸時代につくられた五月人形は骨董品的価値が高く、高値で取引されやすい傾向にあります。

他にも、有名な人形師や甲冑師の作品は人気があり、平安住一水や加藤鞆美などが挙げられます。

こけし人形

江戸時代から東北地方の土産物として有名なこけし人形は、丸い頭と円筒状の胴体だけで成る木製人形です。顔や髪などは絵で描かれており、産地ごとに表情や模様が異なります。

戦前につくられたこけし人形が高く売れやすい傾向にあり、とくに有名作家の作品は人気が高いです。有名な作家としては大沼岩蔵、盛秀太郎、棟方志功、鈴木康吉、宮本永吉などが挙げられます。

これまでこけしブームが何度か訪れていますが、第一次こけしブームよりも前に製作されたこけしは希少性が高く、高価買取も期待できます。

博多人形

博多人形は、福岡県博多地区で製作される伝統工芸品で、素焼き人形に直接色をつけた自然な風合いが特徴的です。

美人ものや歌舞伎もの、能ものなど種類が豊富で、博多美人を表現した美人ものが一般的に広く知られています。

博多人形には大きく分けて「1点もの」と「複製品」の2種類があり、どちらも職人の手作りであることに変わりはありませんが、世界に一つしかない1点もののほうが当然希少価値は高いです。

人間国宝に認定された中村信喬や宗田源造、女性作家の井上あき子など、有名作家の作品は高く評価されやすいです。

価値のある日本人形の特徴は?

ひとくちに日本人形といっても、先述したようにさまざまな種類のものがあり、すべてが高く買い取ってもらえるとは限りません。

ここでは、価値のある日本人形にはどのような特徴があるのかを見ていきましょう。

古い時代の作品

江戸時代など、古い時代につくられた日本人形は骨董品的価値・歴史的価値があるとして、高価買取につながりやすいです。

時代によって素材や製法が異なることや、現存数の少ない希少性の高さが主な理由として考えられます。

日本人形の衣装には、江戸ちりめんや錦織、刺繍裂(ししゅうぎれ)などの古布が用いられていることが多いです。価値の高い人形が着ている衣装は、その布自体も高い価値をもっている可能性があります。

そのような貴重な人形は、多少の傷や汚れのあるものでもコレクターからの人気が高く、非常に高値で取引されることもあるようです。

もし古い日本人形をお持ちであれば、一度査定に出してみることをおすすめします。

人間国宝や有名作家の作品

有名作家が手がけた日本人形も、価値のある作品として高く評価される傾向があります。

中でも、平田郷陽や堀柳女、野口園生など、人間国宝に認定されている作家や有名作家の日本人形は高値がつきやすいです。

日本人形は、無名作家の作品が売れにくい傾向にあるため、知名度の高い作家であるか否かは非常に重要なポイントです。

少しでも高く売るポイント

もし価値のある日本人形の条件に当てはまらなかったとしても、以下のポイントを抑えていれば少しでも高く売ることができるかもしれません。

ここでは、日本人形をできるだけ高値で売却するコツをご紹介していきます。

入手経路を明確にする

日本人形など骨董品の類は、入手経路が明確であることが重要です。

いつ・どこで購入したか、譲り受けた場合はいつ・誰に・どのような状態でもらったのかなどの情報が査定に大きく影響します。作家名や製造年がわからない人形でも、入手経路が明確なだけで査定額がアップすることもあるため、できるだけ多くの情報を査定士に伝えましょう。

付属品を揃える

有名作家の日本人形は高く売れやすいことから、贋作が出回っているものもあります。

少しでも高く買い取ってもらうには、人形が本物であることを証明できるものがあると良いでしょう。

共箱や由来書きなどがあると作家名や製作年が分かるため、付属品が残っている場合は必ず揃えて査定に出すようにしましょう。

お手入れは最低限でOK

お手入れをする際は、汚れや傷、破損がある場合でも、無理に補修をしないようにしましょう。

日本人形は繊細にできているため、修理をしようとしてかえって状態を悪くしてしまうおそれがあるからです。

価値を下げてしまうことにならないよう、ほこりを払う程度にとどめて査定に出すことをおすすめします。

まとめ

  • 日本人形は需要が高いわけではないが、価値の高いものも存在するため、高く買い取ってもらえる可能性もある。
  • 日本人形にはさまざまな種類があるが、中でも古い時代のものや有名作家の作品は高く売れやすい傾向にある。
  • 高く売るためには入手経路を明確にし、できる限り付属品を揃えておくことが重要。

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