雛人形は買取してもらえる?高く売れる・売れない雛人形の特徴とは
「雛人形」は、女の子の成長や幸せを願って2月頃から飾りはじめ、3月3日の"ひな祭り"の日にお祝いするという古くからの風習です。
しかし、子どもが成長すると雛人形を飾ることが減り、手放したいと考える方も多いのではないでしょうか。
「お祝いごとで飾る縁起物の雛人形を捨てるのは心苦しい」という方は、『買取』がおすすめです。大切な雛人形は次の誰かに渡り、価値のあるものであればお金に替えることができる方法です。
今回は、高く売れやすい雛人形の特徴や、雛人形を高く売るコツなどをご紹介していきますので、雛人形の買取をご検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
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雛人形は買い取ってもらえる?
『雛人形』とは、「内裏雛(だいりびな)」をはじめとした、”ひな祭り”に飾る人形のことをいいます。
雛人形は、基本的に高値での買取は難しいです。
雛人形は原則として「一人に一体(1セット)」という文化があり、縁起物である雛人形の中古品は避けられる傾向にあるためです。
お祝いごとの品なので、誰かのお古を使いたくないという方が多いのだと考えられます。
ただ、雛人形の中には高く売れやすいものもあり、処分するよりも買取に出したほうがお得になるケースもあります。
では、実際にどのような雛人形が高く売れやすいのかを見ていきましょう。
高く売れやすい雛人形の特徴とは?
基本的に買取が難しいとされる雛人形の中には高価買取が期待できるものもあります。
どういった雛人形が高く売れやすいのかご紹介していきます。
有名作家や人形師が手掛けている
知名度が高い作家や人形師がつくった雛人形は、流通数が少なく、価値が下がりにくいため、高値での買取も期待できます。日本の伝統技術や伝統生地を駆使してつくられた雛人形は現存数が少ないため、非常に価値が高いものが多いです。
有名な作家や人形師を以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
有名な作家・人形師
- 真多呂人形
- 清水久遊
- 南雲
- 雛屋次郎左衛門
- 原米州
- 笹方秀峰
- 大橋弌峰
- 大木平蔵
- 辻村寿三郎
- 渡辺玉翁
- 芹沢英子
- 野口光彦
- 平田郷陽
- 堀柳女
- 鹿児島寿蔵 など
他にも多くの作家がいますので、お持ちの雛人形の作家がわからないという方は一度買取業者に査定を依頼してみると良いでしょう。
とくに日本人形や工芸品などの買取に力を入れている業者は知識も豊富で高く売れやすいです。
人気のブランド
日本人形の伝統的なブランド(メーカー)から発売されている雛人形も、定価が高いものが多いこともあり、中古需要が高いものもあります。
中でもとくに以下のブランドが有名です。
雛人形を販売している有名ブランド
- 吉徳大光
- 久月
- Lladro(リヤドロ)
- ノリタケ など
これらの有名ブランドの雛人形は、ネームバリューはもちろん、品質の高さでも評価されており、ブランドのコレクターからも需要があります。
コレクション性が高い
雛人形には、有名ブランドや有名キャラクターとコラボレーションしているものも多く販売されています。
それらは販売数や販売期間が限られているなど、現在では手に入りにくく付加価値が高いものも多いです。
また、キャラクターやブランドのコレクターにとってコレクション性の高いアイテムであることから、商品やその状態によっては高値で取引されているものもあります。
人気のコラボレーション雛人形
- ロイヤルコペンハーゲン
- ペコちゃん(不二家)
- ハローキティ(サンリオ)
- ミッキーマウス(ディズニー)
- ダッフィー(ディズニー)
- リカちゃん人形(タカラトミー)
- ドラえもん
- テディベア(シュタイフ) など
買取NGになりやすい雛人形の特徴
雛人形を買い取ってもらおうと思っても、残念ながら買取を断られるケースもあります。
買取が難しい雛人形の特徴を見ていきましょう。
一般メーカーの中古雛人形
有名作家や人気ブランドの雛人形であれば高く売れやすいですが、市場価格が安価な一般メーカーの雛人形や、知名度の低い作家の雛人形などは価値を見出されない可能性が高いです。
大量生産されている大衆ブランドの雛人形は希少価値が低いため、買取価格が安くなるか、もしくは買取を断られるケースもあります。
ガラスケース入りの雛人形
ガラスケース入りの雛人形は、住宅事情に合わせて省スペースで飾れることが大きな利点ですが、価格がリーズナブルなものが多いです。
そのため、メーカーに関わらず買取価格が安くなる、または買取不可になることもあります。
ただし、著名な作家や人気ブランドの雛人形であればガラスケース入りのものでも高く売れる可能性は高いです。
パーツの破損やひどい汚れがある
パーツが欠けている、損傷している、ひどい汚れがあるといった場合は買取が難しい傾向にあります。
とくに雛人形の顔や衣装に目立つ汚れや虫食い、カビなどが発生しているといった場合は、修復が困難または修復費用がかさむため、業者側も買取を避ける傾向にあります。
雛人形を高く売るコツ
大切な雛人形を買取に出すのですから、高く売りたいと思うのは当然のことです。
少しでも高く売るために、以下の3つのコツをぜひ実践してみてください。
入手経路を明確にしておく
雛人形を少しでも高く売りたい場合は、入手経路を具体的に伝えることが重要です。
いつ・どこで入手したのか、いくらでどのような状態(新品・中古)で購入したのか、譲り受けた場合はいつ・どこで・誰から・どのような状態で受け取ったのかなどを明確にしておきましょう。
些細な情報でも良いのでできるだけ多くの情報を査定士に伝えることで、雛人形の価値を見極める手がかりとなり、それが買取額を左右する大きな要因となります。
お店で購入した場合には、購入時のレシートや保証書は大切に保管し、査定の際に一緒に提出しましょう。
査定士の目利きがあれば入手経路がわからなくてもよいと思われがちですが、買取業者が再販する際に保証書などの有無で売れやすさが変わるため、入手経路の証明は非常に重要なポイントとなります。
付属品を揃える
外箱・内箱や保証書(証明書)の他にも、雛人形のパーツが揃っているかも確認してみてください。
お内裏様やお雛様が持っている笏(しゃく)や扇、ぼんぼりや屏風など、雛人形にはさまざまな付属品やパーツが存在します。
このような重要なパーツが不足していると、買取額が大きく減額されることもあります。
小さな付属品は気づかない間に紛失しているケースもありますので、売る前に必ず確認し、できるだけ揃えておくようにしましょう。
無理にきれいにしなくてもよい
雛人形は繊細にできているものが多いため、汚れを無理にきれいにしようとするとかえって状態を悪化させてしまうおそれがあります。
乾拭きで軽く拭き取る、やわらかいブラシなどでほこりを落としておく程度のお手入れにとどめておきましょう。
また、ヒビや欠けがある場合も、無理に修復する必要はありません。雛人形の修理は非常に繊細で難しく、状態をさらに悪化させることになりかねないからです。
そのため、できるだけそのままの状態で査定に出すことをおすすめします。
まとめ
- 雛人形は基本的に高値での買取は難しいが、有名作家や人気ブランド、有名キャラクターなどとコラボレーションしている雛人形は高く売れやすいものもある。
- 一般メーカーの雛人形やガラスケースのもの、破損や汚れがあるものは買取額が安くなるか買取を断られることもある。
- 少しでも高く売りたい場合は、付属品やパーツを揃え、入手経路を明確にしておくことが重要。