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ナポレオンのお酒を買取に出したい!初心者向けブランデー知識

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2023年6月23日
ナポレオンのお酒を買取に出したい!初心者向けブランデー知識
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ライター

のはら

お酒の「ナポレオン」とは銘柄ではなく等級のことです。ご存じではなかった方も多いと思いますが、ナポレオンはブランデーのランクを表す言葉で比較的高めのランクを指します。作っているメーカーによって「○○・ナポレオン」と表現し、その種類によって買取価格も異なります。

この記事ではナポレオンのお酒の買取について、基礎知識や買取相場を解説しています。ナポレオンのお酒の買取を検討している方はぜひご参考ください。

まず知っておきたいブランデーの基礎知識

ブランデーは果実を発酵させ、蒸留して作るお酒です。蒸留というのはアルコールの混じった液体を沸騰させて、アルコールのみを蒸発させて作る方法です。発酵させる果実には主にブドウが使われます。つまり、ブランデーはワインを蒸留して作るお酒です。

実際およそ300年前~500年前、フランスからオランダに向けてワインを輸出したときに、酸化したワインを蒸留させてみたところブランデーができたのが始まりとされています。

ちなみに、ブランデーはウィスキーと比較されることも多いですが、ウィスキーは穀物を原料とするお酒なので別物です。しかし同じ蒸留酒ではあります。

お酒の種類

種類 代表的なお酒
醸造酒
  • 日本酒
  • ビール
  • ワイン
蒸留酒
  • 焼酎
  • ウイスキー
  • ブランデー
  • ウォッカ
  • ラム
  • ジン
混成酒
  • 梅酒
  • リキュール
  • ベルモット

ブランデーは果実を原料としているため、フルーティな味わいをしているのが特徴です。ブランデーは主にブドウから作られていますが、ほかにリンゴやチェリーを原料にしたものもあります。それぞれ「アップルブランデー」、「チェリーブランデー」と呼ばれます。

ブランデーのアルコール度数は40~50度とかなり高めです。

お酒の種類のさらに詳しい解説や買取相場ランキングなども、下記コラムでご紹介しておりますのであわせてご覧ください。

ブランデーの産地について

ブランデーは産地によって呼び方が異なります。有名なのは以下の3箇所です。

  • コニャック…フランス南西部コニャック地方で作られたブランデー
  • アルマニャック…フランス南部アルマニャック地方で作られたブランデー
  • カルヴァドス…フランスのノルマンディー地方とブルターニュ地方で作られたブランデーで、リンゴが原料で使われます。
ブランデーの産地

それぞれの産地で作られたブランデーは、そのまま産地名で呼ばれることがあります。また上記の産地では、偽造酒を防ぐために法律が敷かれています。決められた産地の原料を使用し、特定の方法で製造されたものしかその産地をラベルに載せることはできません。

ナポレオンはブランデーの等級

ナポレオンはお酒の銘柄と勘違いしている人が多いですが、ナポレオンはお酒の等級を表す言葉です。ナポレオンは、コニャックだとブランデーの等級でコント6以上、熟成年数12~15年のお酒を指します。

コントとは、ブランデーの熟成年数をもとにランク分けをする単位のようなものです。具体的には蒸留した年をコント0と数えて、翌年はコント1、つまり熟成1年目と数えます。

ブランデーのコント

産地によって等級の分け方は異なります。ナポレオンは比較的上級のブランデーです。ただし、同じ産地のナポレオンでもメーカーによって品質にはピンからキリまであります。

コニャックの等級

等級 概要
スリースター コント2以上 
V.S. コント2以上 熟成年数4~7年
V.S.O.P. コント4以上 熟成年数7~10年
ナポレオン コント6以上 熟成年数12~15年
X.O. コント10以上 熟成年数20~25年
Hors dâge(オールダージュ) コント10以上 X.O.よりもクオリティの高いもの

アルマニャックの等級

等級 概要
スリースター コント1以上
V.S. コント2以上
V.O. コント4以上
V.S.O.P. コント4以上 熟成年数5~10年
ナポレオン コント5以上 熟成年数5~12年
X.O. コント5以上 熟成年数20~30年

ブランデーは1種類のみで出荷することは少なく、数種類のブランデーをブレンドして出荷することがほとんどです。等級はブレンドされたお酒のうち、最も熟成年数が若いものがラベルに印刷されます。

ナポレオンのお酒の代表格と買取相場

ナポレオンのブランデーは「○○・ナポレオン」と表し、作るメーカーによって様々な種類があります。代表的なものは以下のブランデーです。

ヘネシー・ナポレオン

ヘネシー・ナポレオンは「ヘネシー」というメーカーが作っているナポレオン階級のお酒です。ヘネシー社のお酒はすべてコニャックで、ブランデーで一番有名なメーカーといっても過言ではありません。ヘネシー社のナポレオンは、複数のブランデーをミックスして作っており、その中には熟成年数200年を超えるものもあります。

ヘネシー・ナポレオンは、現在製造されておらず中古でしか手に入れることができません。このような背景もあり、オークションなどでも高価格で取引されています。ヘネシー・ナポレオンの買取価格の相場は、4,000円~7,000円です。

カミュ・ナポレオン

カミュ・ナポレオンはカミュ社が作る、ナポレオン階級のお酒です。カミュ社もコニャックで製造しています。現在も販売はしていますが、すでに販売終了している陶器ボトルや限定デザインのボトルは中古市場で買うことしかできません。買取価格の相場は1,500円~3,000円です。

シャボー・ナポレオン

シャボー・ナポレオンはアルマニャックで作られるブランデーです。カミュ社の傘下で作られています。

シャボーというのは、フランス海軍元帥のシャボー氏から由来しているといわれています。シャボーは自身の船に積み込むワインの変質に悩んでおり、蒸留してから積み込むようになりました。その後は、シャボー家で取れるブドウがすべて蒸留されるようになりました。買取価格の相場は、100円~200円です。

ジャンフィユー・ナポレオン

ジャンフィユーは家族経営のメーカーで、工場ではなく手作業で生産されています。また原料のブドウは、コニャックの中でも最高ランクの土壌である「グランドシャンパーニュ区域」のブドウを使用しているのが特徴です。オークションなどでは9,000円前後で取引されています。

よく分からないお酒は写真の査定が便利

お酒を売ろうとすると、買取業者に銘柄や等級などを確認されます。しかし、外国産のお酒だとそもそも英語表記で分からない…ということも多いでしょう。

基本的に必要な情報はラベルに書いてあるので、ラベルを読み上げれば問題ありません。しかし英語表記などよく分からない場合は、写真を撮ってメールやLINEで査定依頼をするのが便利です。

また複数の業者で相見積もりをして買取価格を比較したい場合も、写真で問い合わせるほうが持ち運びの手間がなく便利です。

まとめ

代表的なナポレオンのブランデーで、高価買取が期待できるのはヘネシー・ナポレオンです。ちなみにお酒の買取では中身が大事になりますが、外面も整えておくと良いです。また業者によっては、中身の状態が分からないものでも買取を行っているところもあります。家に眠っているものがあれば買取の依頼をしてみてはいかがでしょうか。

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