デカ厚時計は高く売れる?パネライを買取に出すなら今がチャンス!

90年代後半、パネライといえばデカ厚時計ブームの牽引役でしたが、その後ブームは落ち着き、大きい文字盤に分厚いケースの時計は定番アイテムの一つとなっています。
しかし、そんな中パネライの腕時計が値上げをしているということをご存知でしょうか?
息の長い人気を誇るパネライを買取に出そうかと迷っている方は、今、買取に出すのを強くおすすめします。その理由をこの記事ではご紹介しますので、ぜひご覧ください。
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デカ厚ブームとは

出典 : https://www.panerai.com/jp/ja/
デカ厚ブームというのは正式名というわけではありませんが、一般的には90年代末期から10年ほど続いたブームの総称です。
【デカ】くて【厚】いケースの時計が売れた時代とも言えます。
一般的な腕時計はケースの直径が30mmから40mm未満、厚さは10mm前後というのが主流ですが、デカ厚ブームのときにもてはやされた時計では、直径が40mmを超えるもの、厚さが15mm以上のものが主流となっていました。
わずかな差のように見えますが、腕時計の場合はかなりのサイズ差です。
この牽引役だったのがパネライの腕時計でした。
パネライはもともと大きめの時計が主流
パネライはデカ厚ブームを起こすために、大きな腕時計を作っていたわけではありません。
パネライはイタリアのミラノで起業した時計会社で、正式にはオフィチーネ・パネライと言います。主にイタリア軍の軍用時計や温度計などを製造していました。特にダイバーズウォッチと呼ばれる類のものも数多く手掛けていましたが、海の中というのは深く潜るとあっという間に真っ暗になってしまいます。
暗い場所でも時間を確認できること、時間が正確に測れることは軍用時計としても大事な要素で、そこでパネライは文字盤を大きくした上で、夜光塗料を用いることでこの問題に対処したわけです。
これが現在、ラジオミールの名で販売されている腕時計のルーツとなっています。
ただ、これらが民間に出回るようになったのは冷戦終結後のことでしたので、他の高級ブランド時計と比べれば世の中に広まるタイミングは遅かったとも言えます。
それが現在のような高級ブランドとなるまでには紆余曲折もありました。
近年の価格傾向

パネライは軍用時計の製造業者としてスタートしましたが、冷戦終結と同時に経営難になりました。軍事費の削減などで、顧客だった軍隊からの受注が減ったためです。
そこでパネライは民間市場へとシフトすることで、この問題を解決することにしました。
これがちょうど1998年、日本ではデカ厚ブームが巻き起こっていた頃でした。実はこの頃に製造・販売されたパネライの時計は汎用ムーブメントを使用して、見た目はかつての軍用時計というものが主流でした。
しかし、2005年以降は自社開発のムーブメントを発表し、改めてマニュファクチュール(時計の部品を一から製造する)化して、大量生産ではなく、時計1つ1つの価値を高めていく方向へと方針転換したのです。
ムーブメントとは、時計に内蔵された駆動装置のことで、クォーツ、機械式などがあるが、基本的には何らかの動力源で時針、分針、秒針、そのほかクロノグラフやカレンダーなどを動かすものです。
自社でムーブメントを作る時計メーカーもありますが、汎用品のムーブメントを搭載するメーカーや、ラインナップによって自社ムーブメント、汎用品ムーブメントを使い分けるメーカーなど様々です。
なぜ高いのか
ここまでお読みいただければお分かりのことと思いますが、現在パネライの時計が高いのは、このマニュファクチュール化の結果、時計1本の価値が急上昇したからです。
時計に限らず、車やスマートフォンなどが安価に供給できるのは、様々な部品の製造、組立作業を分業で行って効率化しているからです。
それをすべて1つの企業で行うというのは、かなり非効率ですが、時計というのは工芸品でもあり、ある意味で原点回帰といえるものでした。
また、パネライ自身の戦略としても、市場におけるパネライ製品の数を意図的に少なくすることで、価格を高い水準に保っているとも言えます。
普通の時計メーカーなら、限定モデル以外のラインナップは購入できることが多いですが、パネライではレギュラー製品ですら手に入れるのが難しいとされています。
それに輪をかけて、2021年ごろからパネライの一部商品の値上げが発表されています。概ね50,000円から100,000円の値上げとなっています。
国際価格の調整に伴う値上げだそうですが、新規にパネライの時計を購入するハードルが更に高くなった、とも言えるでしょう。
結果として中古市場も高額を維持
冒頭でデカ厚ブームについて書きましたが、確かに現在、デカ厚ブームの頃の腕時計というのは流行のスタイルではありません。
しかし、現在でもそういった大きめの時計を愛用されている方もいますし、そもそもファッションにはブームなどとは関係なく、自分がそのスタイルのものが好きなら使う、という方もいます。
パネライの時計のように信念を持って製造された高級時計は、持つことそのものに満足感がありますし、少しでも時計のことを調べたことのある人ならパネライの時計はすぐに気づいてくれる、というパネライを愛用している方々の声も見られます。
これらが複合して、パネライの買取価格は比較的安定しています。新品価格の半分から3分の1程度であれば、比較的高値で買取してもらえる部類になります。
売るなら早いタイミングで
価格高騰の要因の一つとして、投機対象とされて高騰する場合があります。土地や建物は当然、ワインやウイスキーは有名ですが、ブランド時計も例外ではありません。グランドセイコーやロレックス(ROLEX)など顕著にその影響が出ているようです。
ただ、パネライは価格が高止まりしたままで変動が少ない、と言われています。
結論としては、パネライを買取に出すなら、中古買取価格がまだ高値を維持できている今がチャンスと言えます。
今が売りどき!パネライの買取査定額をご紹介

出典 : https://www.panerai.com/jp/ja/
ここからはパネライの各ラインナップの買取査定額の相場と、高額査定が多いモデルについて紹介します。
ラジオミールの買取価格について
ラジオミールはパネライでも初期に製造販売されていた軍用時計がモデルとなっています。文字盤部分にラジオミールという夜光塗料を使うことで、海中でもくっきりと文字盤が視認できるほどです。
ただし、ラジオミールは放射性物質であるラジウムを利用しているもので、現在ではより安全、かつ同等の機能を持つルミノバを使って製造されています。
ルミノールと似ていますが、ラジオミールにはリューズガードがついていないのがポイントです。
ラジオミールの新品価格と買取相場
モデル名 | 新品価格 | 買取査定相場 |
---|---|---|
ラジオミール | 500,000円~ | 200,000~600,000円 |
ラジオミールの高額買取価格モデル
商品名 | 買取査定相場 |
---|---|
ラジオミール ORO ROSSO 42mm PAM00439 | 1,000,000円 前後 |
ラジオミール カリフォルニア 3DAYS 47mm PAM00448 | 700,000円 前後 |
ラジオミール 10DAYS GMT PAM00323 | 600,000円 前後 |
ルミノールの買取価格について
ルミノールはラジオミールの次に作られた夜光塗料の名前でもあり、パネライの代表的なモデルの名前でもあります。
ラジオミール同様大きいケースに針と時刻が発光する文字盤が特徴となっており、リューズガードがついていてラジオミールよりもやや厳つく見えるケースもポイントです。
ルミノールの新品価格と買取相場
モデル名 | 新品価格 | 買取査定相場 |
---|---|---|
ルミノール | 520,000円~ | 250,000~1,200,000円 |
ルミノールの高額買取価格モデル
商品名 | 買取査定相場 |
---|---|
ルミノール 1950 ラトラパンテ 8デイズ チタニオ PAM00530 | 1,000,000円 前後 |
ルミノール1950 レガッタ 3DAYS クロノフライバック PAM00526 | 1,000,000円 前後 |
ルミノール 1950 8DAYS モノプルサンテ GMT PAM00275 | 900,000円 前後 |
サブマーシブルの買取価格について
サブマーシブルはエジプト海軍に納入されていたモデルのエジプシャン(エジツィアーノ)というダイバーズウォッチを基本としていて、パネライの機能性と意匠はそのままに、よりダイバーズウォッチとしての機能を追求したモデルになっています。
サブマーシブルの新品価格と買取相場
モデル名 | 新品価格 | 買取査定相場 |
---|---|---|
サブマーシブル | 580,000円~ | 200,000~600,000円 |
サブマーシブルの高額買取価格モデル
商品名 | 買取査定相場 |
---|---|
サブマーシブル カーボテック PAM01616 | 1,100,000円 前後 |
サブマーシブル 1950 3デイズ オートマティックPAM00616 | 850,000円 前後 |
サブマーシブル PAM00024 | 450,000円 前後 |
まとめ
パネライの腕時計が高額な理由から、高額モデルの買取相場までまとめてご紹介しました。
一時期の熱狂的なブームは過ぎたものの、今でも愛好家の多いパネライは買取相場も比較的高価なものが多数あります。
今後の価格変動は未知数ですが、現状でもパネライの買取を依頼する好機といえます。
この記事が皆様のパネライ買取依頼時の参考になれば幸いです。お読みいただきありがとうございました。